生命保険に入ろうと思っている、もしくは現在加入しているけども、どの生命保険がいいのかわからない。役に立っているのかもわからない。
そもそも生命保険に入る必要ってあるの??
そんな疑問を抱かれている方も多いと思います。
生命保険は基本的にリスクに備えるモノです。そのため、ご自身の身の丈にあった保険を手に入れることができれば、リスクを必要以上に怖がることがなくなるんですね。
そういった意味では非常に大事なモノであると言えます。
ですが、ご自身にあった保険の探し方がわからない、という方も多いと思います。
この記事では、生命保険を選ぶ際のポイントとオススメの生命保険、そして選び方についてお話しようと思います。
オススメの生命保険って何??
生命保険はオーダーメイド、という言葉を聞いたことがあると思います。ご自身の年齢、性別、家族構成、貯蓄、そしてどれだけリスクに備えたいのかという思いによって、最適な保険って変わるんですね。
そのため、Aさんにとってはぴったりな保険でも、Bさんにとってはコスパが悪い、なんてことはザラにあります。
では、全年齢、性別の区別なく持っておいたほうが良い保険ってあるのでしょうか。
「もっておいたほうが良い保険」はありませんが、「もっておいたほうが良い保障」はあります。それは、
- 24時間健康相談サービス
病気は早期発見、早期解決が大事!というのはご存じかと思います。ですが、ちょっと体の調子が悪いかな、くらいでは病院には行きませんよね。
でも、それが体から発せられた病気のシグナルかもしれないのです。そんなときに、24時間いつでも電話相談できるサービスがあればどうでしょう。
「24時間健康相談サービス」の多くは、24時間年中無休でいつでも医師・看護師といった専門家に相談できるサービスです。
これにより、かすかな体調の変化についても相談することができるわけですね。そうすることで、病気の早期発見・早期解決につながります。
「体調の変化について相談できる相手がいないリスク」は全年齢共通です。それは家族構成によりませんし、家計状況にもよりません。
ご家庭に看護師さんや医師がおられるケースってマレですよね。ちょっと調子が悪いかなあ、と奥さんに相談しても「ツバつけときゃ治るよ!」なんて一蹴されたら元も子もありません。
その後、体調が悪化した、なんてことになると泣くに泣けません。
そのため、ちょっとした体調の変化でも気軽に相談できる「24時間健康相談サービス」が重要になるわけです。
24時間健康相談サービスってどの保険についているの?
保険会社によってサービス名称は異なりますが、多くの保険についています。ひょっとしたら今ご加入されている保険にもついているかもしれません。
約款か、もしくは加入されている生命保険のホームページで確認されるのが確実でしょう。
これから加入されるのであれば、私が把握している限りでは、
- オリックス生命
- メットライフ生命
- ライフネット生命など
いわゆるカタカナ生保であれば、ほとんどの商品で対応しています。日本の生命保険会社でもサービスを始めているところが多いですから、気になる商品があれば確認されてみると良いでしょう。
生命保険選びが面倒なあなたへ
「リスクには備えたいけれど面倒くさいのはイヤ。でも損はしたくない!」そんなあなたは、保険の無料相談サービスを利用されてはいかがでしょう。
今は数多くの保険無料相談サービスがあります。どれを選んだらいいかわからないようでしたら、まずは保険マンモスを利用されてみてはいかがでしょう。
2015年10月6日発表の日経BPコンサルティングが行った、保険無料相談サービスに対する市場調査結果でも高い評価を受けています。
保険マンモスの評価!ステマではない調査から見えてくるモノとは?
保険マンモスには「FPのチカラ」というサービスがあり、ご自身でFPを指名することができます。勝手に担当者を決められるのではなく、コチラ主導でFPを決定できるって、なんだか気持ちいいですよね。
保険マンモス以外の無料相談サービスも検討したい、という方は以下の記事をご参照ください。
生命保険無料相談サービスを比較!988人の調査から見えた結果とは?
では、ここから先はご自身で生命保険を選ばれることを前提にお話ししていきますね。ちょっと長くなります(笑)。
生命保険を選ぶポイントと選び方についてお話しします。
生命保険を選ぶ際のポイント
生命保険を選ぶ際のポイントは
- いつ、どのくらいの期間、どのくらいのお金が必要になるか考える
- 掛け捨てはもったいないという考えを捨てる
- 最低限の社会保障について知っておく
- 貯金が最大の保険
では、それぞれについて見ていきますね。
いつ、どのくらいの期間、どのくらいのお金が必要になるか考える
いきなりなんだか面倒そうな話になっていますね(笑)。
どういうことかと言いますと、例えばがん保険でがんというリスクに備えたい場合、
- いつ?がんにかかったとき
- どのくらいの期間:がんが完治するまでの期間、だいたい5年くらいと試算
- どのくらいのお金:1ヶ月10万円として約500万円
500万円程度の保険金が降りるがん保険に加入すれば、リスクに対する備えは万全といえるわけですね。
とはいえ、人生にはリスクはたくさんあります。
万が一のリスク、怪我をした場合の入院のリスク、セカンドライフが始まったあとの年金生活におけるリスクなどなど。
全てのリスクに備えようとすると、保険料だけで手いっぱいになってしまいますよね。いわゆる保険貧乏になってしまう可能性が出てくるわけです。
そのため、リスクに対して優先度をつけて、優先度の高いモノから順に備えていくことになるわけですね。
後は、リスクに対してほどほどに備える、というのも一つの手になります。
先ほどのがん保険の例ですと、万全に備えようとすると500万円の保険に加入する必要があります。ですが、いざというときは貯金から300万円くらい出してもいいかな?という考えでしたら、200万円の保険に加入しておけば良いわけですね。
このように、どの程度リスクに備えるかによっても選ぶ保険は変わってきます。
また、ご自身の年代、ライフステージ(独身、結婚、出産、老後などなど)、そしてご自身の考えによって選ぶ保険は変わってきます。年代別のオススメ保険は以下の記事にまとめていますのでよろしければご参照ください。
掛け捨てはもったいないという考えを捨てる
掛け捨てって聞きなれない言葉かもしれませんね。
保険には大きく分けると2種類ありまして、
- 掛け捨てタイプ
- 貯蓄タイプ
掛け捨てタイプは払った保険料が戻ってこないタイプですね。貯蓄タイプは払った保険料が返ってくるタイプだと思ってもらえれば良いかと思います。
「保険料が返ってくるなら貯蓄タイプの方がいいんじゃ?」
と思ってしまいがちですが、その考えは少し危険でして。理由としては、
- 保険料が高くなる
- 低金利の現在、貯蓄性にあまり期待できない
- 途中解約で元本割れの危険性
- 長い間資産が固定される危険性
では、それぞれについて説明していきますね。
保険料が高くなる
保険料ですが、ざっくりと分けると
- 危険保険料
- 貯蓄保険料
の2種類に分かれます。
また難しい言葉が出てきてしまいましたね。
危険保険料は、リスクに備える部分、掛け捨ての部分だと思ってください。
貯蓄保険料は、貯蓄用のお金です。
掛け捨てタイプの保険は、保険料がほぼ危険保険料で出来ています。
対して貯蓄タイプの保険は、危険保険料+貯蓄保険料で出来ています。
そのため、貯蓄タイプの保険のほうが貯蓄保険料分高くなってしまうわけですね。誤解しがちなのは、貯蓄タイプの保険には危険保険料が含まれていないと思ってしまうことです。
貯蓄タイプの保険も、危険保険料+貯蓄保険料で出来ているわけですから、危険保険料は掛け捨てになっているわけですね。
つまり、「掛け捨てタイプはお金を損するからイヤ!」という考えは間違ってまして、貯蓄タイプでも危険保険料分はリスクに充てられ、損をしているわけです。
貯蓄保険料部分を保険会社が運用しているため、最終的に戻ってくるお金はプラスになるわけですが、実際は掛け捨て保険料分は損をしているわけです。
簡単な例を挙げますと、
- 保険料:100万円
- 危険保険料:20万円
- 貯蓄保険料:80万円
の終身保険に加入していたとします。
30年後に110万円になりました。10万円のプラス、10%のプラスですね。
結果だけ見ますと、全く損をしていないように見えますが、20万円は掛け捨てのお金で吹っ飛んでいます。実際に運用されたのは80万円の貯蓄保険料でして、80万円の貯蓄保険料が37.5%で運用され、30万円の利益を出したわけですね。
リスクに備えるだけなら20万円の保険で事足りたわけです。
残りの80万円は手元に置いておくか、またはご自身で運用されればもっと良い運用結果を残せたかもしれません。
ここでのポイントは、
- 貯蓄タイプでも危険保険料部分は掛け捨て
- 貯蓄保険料分、貯蓄タイプは保険料が高くなる
ということを覚えておいて頂ければ、と思います。
低金利の現在、貯蓄性にあまり期待できない
今は金利低いですよね。銀行に預けても年利0.2%くらいですし。
それは生命保険も同じでして。
先ほどお話した貯蓄保険料の運用についても、あまり大きなプラスは期待できません。
加えて、生命保険のデメリットとして、
- 加入時の予定利率で固定されてしまう
予定利率はここでは金利だと思ってください。厳密に言うと少し違うのですが、少しややこしい話になってしまいますので割愛します。
つまり、今貯蓄タイプの保険に加入すると、低い金利のまま、不利な条件のまま保険契約を続けていくことになってしまうわけですね。
どうせなら高い金利のときに加入したいですよね。
そのため、今は貯蓄タイプの保険に加入することはお勧めできません。
予定利率変動型(金利が上がれば連動して予定利率も上がっていく)の保険もあるにはあるのですが、予定利率が固定されている保険と比べると保険料が高いです。
そのため、金利変動に対応するのでしたら、リスクに対する備えは掛け捨てタイプの保険で、貯蓄は保険以外で、という選択肢がベストかと思います。
途中解約で元本割れの危険性
途中解約とは、保険期間の途中で解約してしまうことですね。
貯蓄タイプの保険に加入していたけれど、金利上がってきたし別の保険に加入しようかな、と今の保険を解約したとします。そうした場合、多くの保険で元本割れを起こしてしまうんですね。
100万円払い込んだのに70万円しか戻ってこなかった、といったことが起きてしまうわけです。
途中解約をする気がなくても、家計が苦しくなり、やむなく解約、というケースもあると思います。どうしても貯蓄タイプの保険は保険料が高いですから…。
そうした場合に損をしてしまうのは、とてももったいないですよね。
長い間資産が固定される危険性
保険は長期間続けることが多い商品です。
たとえば終身保険。
名前のとおり、一生涯保障をしてくれる保険ですが、たとえば30歳のときに終身保険に加入し、80歳まで続けたとしますと、50年間加入し続けることになります。
その間、金利が上昇しないとも限りませんし、インフレが起こらないとも限りません。
この記事を記載している現在、2015年ですが、50年前というと1965年(昭和40年)です。この50年でどれだけ物価が上がったかと言いますと、なんと2倍になっています。
(参考:昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?(日本銀行)より)
今、100万円の終身保険に加入したとして、戻り率が20%だったとしても、50年後には120万円です。
もし50年後に物価が2倍になっていれば、120万円は60万円分の価値しかないことになります。40万円損をしてしまっているわけですね。
長期間資産を預けるということは、それだけリスクが高いということなのです。
そのため、貯蓄タイプの保険はオススメできません。
貯蓄タイプがオススメできない理由まとめ
貯蓄タイプがオススメできない理由について見てきました。
- 保険料が高くなる
- 低金利の現在、貯蓄性にあまり期待できない
- 途中解約で元本割れの危険性
- 長い間資産が固定される危険性
短い目で見ると、保険料が高いことがネック。
長い目で見ると、金利の低さ、元本割れ、インフレリスクの3点がネックになることがおわかりいただけたかと思います。
保険でリスクに備え、貯蓄は貯蓄で別途、というのが理想だと個人的には思います。
最低限の社会保障について知っておく
社会保障というと、また面倒くさい話だな…と思われるのも無理がないと思います(笑)。難しい話が多いですからイヤになりますよね。
ですが、最低限おさえておきたい社会保障は一つだけです。
高額療養費制度、これだけは覚えておいてください。
どういう制度かと言いますと、
- 医療費はどれだけかかっても1ヶ月あたり8万円程度におさまる
ざっくりとこんな認識で良いかと思います。
病気や怪我をして入院、そして手術なんてすると凄くお金がかかっちゃうんじゃ?と心配しがちですが、そんなこともありません。
そのため、高額な医療保険に加入する必要ってないんですね。
詳細は以下の記事に記載していますので、よろしければご参照ください。
ちなみに、自然分娩は健康保険の対象外ですので高額療養費制度の対象外です。出産前に保険を考えられている方は、以下の記事が参考になるかもしれません。
貯金が最大の保険
コレを言ったら元も子もありませんが、本当にコレに尽きるんですね。
たとえば、貯金1億円あれば保険に加入する必要はないです。ほぼすべてのリスクに現金で対応できますから。
保険に入ると保険料としてお金が出て行ってしまいます。
結果として貯金しにくくなっちゃうんですね。
そのため、備えるべきリスクには保険で備え、それ以外は貯蓄していく、このバランスが大切になります。
今はリスクに対応できないから保険で備えて、5年後には貯金で対応できるから解約しようかな、といった長期的な視点で見ることも大切になってくるわけですね。
生命保険の選び方について
ご自身で選ばれる際は、まずは生命保険の種類について理解しましょう。その際に上述した記事がお役に立てれば幸いです。
ほしい保険の種類が決まりましたら、まずは売れている1商品について理解されることをオススメします。1つの商品について詳しくなれば、他の商品と比較してメリット・デメリットが把握しやすくなります。
そうすることで、ご自身に合った保険がどれなのか掴みやすくなるかと思います。まずは気になる保険の資料請求から始めてみてはいかがでしょう。
資料請求される際は、比較用に気になる商品+2~3商品を選ばれると良いでしょう。
生命保険の資料請求!おさえておきたい2つのメリットと1つのデメリット
ご自身にとって最良の保険が見つかることを心より願っております。