- がんは気になるけど保険料が高いのはヤだな…
- いろいろプランがあってわかりづらい
- 専門用語が多すぎてどれがいいのかわからない
がん保険を選ぼうとすると、必ず突き当たる壁ですよね。生命保険はわかりづらいモノが多いですが、中でもがん保険は本当にわかりづらいです。
まず最初におさえておきたいことは、
- 保険はあくまで万が一のための備えです
家計が苦しくなるような保険料を払うのは本末転倒と言えます。そのため、まずは「安さ」を重視してがん保険を選びましょう。
とはいえ、万が一のときに役に立たないというのも困りものですよね。そこで、安くて保障がしっかりとしたがん保険の探し方についてお話していきます。
がんにかかる確率を確認
では、まずはどのくらいの確率でがんにかかるのかを見てみましょう。国立がん研究センターの2011年データをもとに、各年齢における10年以内にがんにかかる確率を見てみます。
- 10歳:0.1%
- 20歳:0.2%
- 30歳:0.5%
- 40歳:2%
- 50歳:6%
- 60歳:16%
- 70歳:30%
- 生涯:62%
- 10歳:0.1%
- 20歳:0.4%
- 30歳:1%
- 40歳:4%
- 50歳:6%
- 60歳:9%
- 70歳:13%
- 生涯:46%
40歳以降は、ひとごとではない数値になっていますね。一生涯では、ほぼ2人に1人が、がんにかかるという確率です。
がんにかかっても、貯蓄でまかなうことができれば、がん保険に加入する必要はないのですが、
- 10~20代:収入に反して支出が多いため、貯蓄をしづらい
- 30~40代:子供の養育費、住宅ローンなどで貯蓄をしづらい
- 50代:老後資金を工面するために貯蓄をしづらい
というのが現状だと思います。貯蓄をするときは、収入を得たあとに支出を減らすよりも、収入そのものから貯蓄分を引いて、差し引いた収入でいかにやりくりをするか考えたほうが上手くいくと言われています。
がんというリスクについても同様で、収入からがん保険の保険料を差し引いて、残りのお金でやりくりする、ということを考えるのが現実的と言えます。
もちろん、がん保険に入らないで、その保険料を貯蓄に回すことでがんに備える、という考え方もあります。
そのほうが、もしがんにかからなかった場合、現金として手元に残りますので、有意義に使えるというメリットがあります。
しかし、がんは、治療期間や治療費用が読みづらいことに加え、先進医療を利用する機会が多い病気です。
そのため、貯蓄で備えていたつもりが足りなくなってしまった!なんていうことが起こる可能性もあるんですね。
では、がん保険を考える際におさえておきたいポイントはあるのでしょうか。
選ぶ際に大事なのは何?
個人的に大事だと考えるのは3点です。
- 先進医療に対応しているか?その上限金額は?
- 保障に過不足はない?
- 今後の変化に対応できる?
では、それぞれについて見ていきましょう。
先進医療に対応しているか?その上限金額は?
有名どころである重粒子線治療は、いまだに300万円近くかかります。先進医療に対応している保険でも、上限金額が500万円ですと、重粒子線治療は1回しか受けられない計算になります。
先進医療を利用しない場合の費用は、高額療養費制度を利用できるため、ある程度いくらかかるのか見通しが立つのですが、先進医療は高額なものは高額ですので、家計へのダメージも大きいです。
そのような予測しづらい大きなリスクに対してこそ、保険は役に立ちますので、先進医療に対応しているのは大事だと思います。
今後も、有効な治療法が開発されるかもしれません。ただ、重粒子線治療が10年以上も健康保険適用外であるように、日本では認可されるのに時間がかかります。
いざというときに、高額だから有効な治療法が使えない、ということにならないためにも、先進医療に対応したがん保険を選んでおくと安心だと思います。
保障に過不足はない?
ココが本当に難しく、人によって考え方が分かれるところです。
- ①.がんにかかった場合は治療に専念したいからお金の心配をしたくない
- ②.最低限の保障で、かかった医療費だけをカバーできればいい
①と②ですと、保険に求める大きさが全然違ってくるのはイメージできると思います。
保険も、冷蔵庫などの家電製品と同じで、高ければ高いだけ付加価値がついており、安ければ最低限の機能になります。
とはいえ、最初にお話したとおり、
- 保険はあくまで万が一のための保障
そのため、保険料の安い保険から見ていくのが良いでしょう。機能は少ない方が理解もしやすいです。
万が一を恐れるあまり、「今」の生活費が苦しくなってしまっては元も子もないですよね。
今後の変化に対応できる?
がんは通院が主流になった、と言われて久しいですが、実はここ10年の話なんですね。10年前、2005年までは入院の治療の方が通院での治療よりも多かったんです。
また、がんが日本人の死因No.1になったのは1981年からです。35年ほど前ですね。現在、35歳の男性が終身タイプのがん保険に加入した場合、平均寿命である80歳まで保険を続けたとしますと、45年間です。
その間、がんの治療方法が変わっていないとは考えづらいんですね。
終身タイプの保障は、一生涯保障が続くという安心感がありますが、保険料が平らになるため最初のうちは保険料が割高になりがちです。
下の図は、とあるがん保険に29歳男性が加入した場合の定期型と終身型の保険料、払った保険料の合計額を表したグラフです。
(1ヶ月の保険料はグラフを見やすくするために20倍しています)
このグラフを見ると、59歳までの30年間は、定期タイプのほうが払った保険料の合計額は少なくなっています。
つまり、30年の間に解約すると仮定した場合、定期タイプのほうが安く保険を買える、ということなんですね。
先ほどもお話しましたが、がん治療が通院主流になったのは、この10年の話です。
そのため、この10年は通院を手厚くした保険や、先ほど例に出した2つのがん保険のように一時金を支払うことで入院・通院どちらにも使えるタイプのがん保険が多くなりました。
がん保険は治療のトレンドを受けやすいため、今後保障を見直すかも?とお考えなら終身型よりも定期型の方が良いかもしれませんね。
おすすめのがん保険の選び方は?
先ほどお話しした3点。
- 先進医療に対応しているか?その上限金額は?
- 保障に過不足はない?
- 今後の変化に対応できる?
まずはこの3点に注意して、がん保険を選びましょう。
がん保険の選び方としてオススメなのは「2~3社一括資料請求をして手元で資料を見比べながら比較する」方法です。
一括資料請求をされる際に、できればおさえておきたいがん保険があります。それは「SBI損保のがん保険」です。
この保険は、先ほどお話した3点を全て満たしているがん保険なんですね。
- 先進医療だけでなく自由診療にも対応
- かかった医療費が保険金として支払われるため過不足がない
- 定期型のため保険料が割安
そのため、「SBI損保のがん保険」をおさえつつ、保険料の安いがん保険、保険料が高く保障が手厚いがん保険、の合計3商品くらいで比較されると良いのではないでしょうか。
資料請求にはメリット・デメリットがありますので、よろしければ以下の記事をご参照ください。
生命保険の資料請求!おさえておきたい2つのメリットと1つのデメリット
がん保険の一括資料請求の方法
では、一括資料請求の方法について軽くお話しますね。ここでは、通販で有名な「カカクコム」を例にお話します。
まずは公式ページへ。
「保険の種類から探す」の「がん保険」をクリックします。
ご自身の「年齢」と「性別」を入力し「商品プランを比較・見積もり」をクリックします。
そうすると、商品がずらーっと並びます。デフォルトで「保険料の安い順」に並んでいますので、この中からお好きな商品をチェックし、「まとめて資料請求」をクリックすればOKです。
「定期タイプだけを見たい」「先進医療特約がつけられるモノだけに絞りたい」といった場合は、「もっと詳細な条件で絞り込む」をクリックすることでリストが開きます。
画面上で見て比較することもできるのはできるのですが、結構大変なんですよね(汗)。そのため、できれば資料を取り寄せ、テーブルの上に並べて見比べられるのが良いかと思います。
この記事が、ご自身に最適ながん保険が見つかる手助けになれば幸いです。