40代男性にオススメの生命保険は、
- お子さんがいないなら「がん保険」
- お子さんがおられるなら「逓減定期保険」か「収入保障保険」
です。
生命保険の選び方や考え方がわからない!方は、最初に以下の記事がオススメです。
40代男性の生命保険加入率ってどのくらい?
では、まず40代の男性がどのくらい生命保険に加入しているのか見てみましょう。
生命保険文化センターの平成25年度調べによりますと、
- 87.5%
となっています。
30代よりもさらに加入率が上がりました。
男性は50代になると、がんの確率がはねあがりますから、医療保険やがん保険に加入し、それらのリスクに備える人が多くなったのでは、と推測されます。
次に、生命保険の加入金額は、
- 2,460万円
となっています。
かなり高い金額なのですが、30代と比較すると微増です。
お子さんが独立されていないご家庭がほとんどでしょうから、万が一に備え、死亡保障に加入されている方が多いことがうかがえます。
ざっくりと見た感じ、ほとんどの方が生命保険に加入しており、そして高い保障を受けていることがわかります。
では、それらが本当に必要なのかどうか、保障ごとに見ていきましょう。
40代男性に死亡保障は必要?
死亡保障については、以下の記事にも記載していますのでよろしければご参照ください。
亡くなられる確率だけ抜粋しますと、
- 40~44歳:6,511人(0.13%)
- 45~49歳:9,044人(0.21%)
となっています。
30代と比較すると、2倍程度亡くなられる確率が上がっています。
では、40代の男性にとって死亡保障は必要でしょうか?
まず、独身の方については死亡保障は不要でしょう。
万が一の確率はまだそれほど高くないですし、必要になるのは葬儀代のみとなりますから、100~200万円程度の貯蓄があれば十分といえます。
次に、結婚されている場合ですね。
お子さんがいらっしゃるか否かに関わらず、基本的に死亡保障は必要だと思います。
例外としては、お子さんがおられず、奥さんが自立できるほど稼いでいる場合に限られますね。
死亡保障が必要として、どのくらいの保障が必要かは家族構成によって変わります。
加えて、奥さんが働かれているかどうか、働いているのであればどのくらいの収入が見込めるのかによって、保障の金額は大きく変わってきます。
これって各家庭によって、全然違ってきます。収入や支出って家庭ごとに違いますよね。
そのため、ライフプランシミュレーションをされることをオススメします。
ライフプランシミュレーションについては、以下の記事をご参照ください。
たとえば、以下のようなケースの場合、
家族構成は、
- ご主人:40歳
- 奥さん:40歳
- お子さん:10歳
収入は、
- ご主人:年収700万円
- 奥さん:パート10万円 /月
とします。
シミュレーションは『倹約』で行います。
何事もなければ、
- 収入:28,549万円
- 支出:23,786万円
- 収支:4,763万円
と大幅な黒字になっています。
ここで、もしご主人が40歳のときに万が一のことがあったケースを想定します。
- 収入:10,094万円
- 支出:15,667万円
- 収支:-5,573万円
となり、5,500万円程度の赤字となることがわかります。
この赤字となった金額が、保険で備えるべきお金となります。
6,000万円程度の死亡保障に入っていれば、万が一のことがあっても、残されたご家族は経済的に苦しむことはない、ということになるわけです。
では、50歳で万が一のことがあった場合はどうでしょう。
- 収入:15,285万円
- 支出:17,835万円
- 収支:-2,595万円
赤字になる金額が2,500万円まで減少しました。
これは、ご主人が40~50歳まで働かれた給与が収入に加算されるのに加え、お子さんが20歳となり、独立までに必要なお金が減ったからです。
このように、お子さんがいる家庭では年を取るにつれて必要となる保障額は減っていきます。
そのため、それに合わせた保険を購入すると無駄が少ないわけです。
簡易シミュレーションでも、ざっくりとした金額はわかりますので、ぜひ一度シミュレーションされてみることをオススメします。
お子さんがおられない家庭の場合でも、基本的には必要となる保障額は減少していきます。
ご主人が会社員の場合、貯蓄が増えていくことに加え、退職一時金も増加していきます。
そのため、お子さんがおられない場合でも、保障額が減少していく保険がベストであると言えます。
奥さんが働かれている場合、ひょっとしたらシミュレーションをされた結果、ご主人に万が一のことがあっても生涯収支が黒字になるかもしれません。
その場合は、死亡保障に加入する必要はないでしょう。
死亡保障については、
- 独身の方は基本的に不要
- お子さんがおられない場合はケースバイケース
- お子さんがおられる方には「逓減定期保険」か「収入保障保険」がオススメ
となります。
「逓減定期保険」と「収入保障保険」どっちがいいの?と迷われる方は、以下の記事をご参照ください。
40代男性に医療保障は必要?
医療保障については、以下の記事にも記載していますので、よろしければご参照ください。
入院される確率だけ抜粋しますと、
- 40~44歳:17,600人(0.35%)
- 45~49歳:20,400人(0.47%)
となっています。
30代と比較すると、入院確率が1.5倍程度となっています。
が、結論から言いますと、医療保障は不要だと思います。
理由としては、高額療養費制度を利用すると、1ヶ月の医療費は多くても10万円程度であるためです。
上記の入院確率で、かかる費用が10万円程度ですから、大きなリスクではありません。
医療保険に加入する理由があるとすれば、今後病気にかかって加入できなくなる可能性を考慮して、若くて健康なうちに入っておく。
ただ、短期入院はさほど大きなリスクとなりませんので、長期入院に対応したタイプ、少なくとも120日型以上のモノに入っておくと安心です。
40代男性にがん保障は必要?
がん保障については、以下の記事にも記載していますので、よろしければご参照ください。
がんにかかる確率だけ抜粋しますと、
- 40~44歳:4,999人(0.11%)
- 45~49歳:7,903人(0.20%)
こちらも結論から言いますと、現時点では不要と言えます。
がん保険は他の病期にかかっていても、がんにかかっていなければ比較的加入しやすい保険です。
そのため、現時点では不要であると思います。
男性の場合、50代から急激にがんにかかる確率が上がってきますので、その際に考慮すれば良いのではないかな、と思います。
ただ、がんはかかってしまうと、治療期間が読みづらいうえに、先進医療を利用する可能性の高い病気です。
そのため、通常の病期より警戒するべき病気であることは確かです。
確率は低いですが、かかってしまった場合のリスクが大きいため、余裕があるようでしたら、この年代から加入しておいても良いと思います。
その他に必要な保険ははないの??
可能性としては、
でしょうか。
いずれも貯蓄タイプの保険です。
個人的な見解としては、どちらも不要であると考えます。
最大の理由は、資産が長期間凍結されることです。
学資保険でしたら、少なくとも20年間。
個人年金ですと、30年近くお金を預けることになります。
それだけの長い期間、金利がこのまま、というのは考えづらいですし、インフレリスクもあります。
そのため、現時点ではオススメできません。
まとめ
40代男性について、生命保険を保障ごとに見てきました。
最初にもお話したとおり、オススメするのは
- お子さんがいないなら「がん保険」
- お子さんがおられるなら「逓減定期保険」か「収入保障保険」
です。
必要な保障額は、各ご家庭により変わってくると思いますので、一度ライフプランシミュレーションをされてみてください。
面倒なようでしたら、保険の無料相談を利用すればパパっとやってくれます。
人生の大きな分岐点である40代。
ここでの資金運用で将来どう過ごせるかも決まってくる、とても大切な時期です。
そんな時期だからこそ、保険についても真剣に向き合っていきたいですね。