低金利な現在、「貯蓄もかねて保険に入ろうかな・・・」と思っている方も多いのではないでしょうか?
「この商品は貯蓄性が高くて利回りも良いのでお得ですよ!」
なんていう、うたい文句の保険商品を勧められることもあったりします。
でも、ちょっと待ってください。
生命保険は金融商品の一つでしかありません。
そして、万が一の備えのために入るのが生命保険の第一目的です。
貯蓄性だけを求めて生命保険に入るのはオススメできません。
保険はまず加入する目的が一番大事!
先ほども記載しましたが、保険に加入するのは、
万が一の備えに対して
です。
なんのために保険に加入するのかを決めてから加入しないと、大きく損をしてしまう可能性もあります。
保険に加入するには目的が第一
保険に加入するにあたって考えるべきことは、
- 誰が
- いつまでに
- どのくらい金額が必要か?
を考える必要があります。
学資保険に加入するのでしたら、
- 誰が⇒子供が
- いつまでに⇒22歳までに
- どのくらい⇒2,500万円必要
といった感じですね。
貯金でまかなえるのであれば、保険に入る必要はないですし、足りないのでしたら、その分を保険で補うという考え方になります

まず目的をはっきりさせたうえで、保険に加入することをオススメします。
では、保険に貯蓄性を求めてはダメなのでしょうか?
貯蓄として生命保険に加入するのがダメな3つの理由
貯蓄の手段として生命保険に加入するのは、以下の3つの理由からオススメしません。
- 運用期間が長期にわたる
- 途中解約で元本割れのリスクがある
- 生命保険会社倒産のリスク・・・
運用期間が長期にわたる
生命保険は短くて10年、長いと一生涯の期間、資産が運用されます。
1年後の金利がどうなっているかも読めないのに、10年以上先の金利情勢なんてわからないですよね。
普通にインフレしていくと思いますし、そうなった場合も、生命保険の場合、今の金利のままで固定されてしまいます。
インフレ率に運用金利が追い付かないと、貨幣価値が下がってしまいますから、それだけ損をしていくわけですね。
それはちょっとリスキーだな、と個人的には思います。
途中解約で元本割れのリスクがある
「じゃあ、インフレしてきたら、もしくは金利が上がってきたら、解約して別の商品にすればいいんじゃない?」
という意見も聞こえてきそうですが、生命保険の場合、多くは途中解約すると元本割れします。
つまり、損をしてしまうわけですね・・・。
貯蓄のつもりで、資産を増やすつもりで生命保険を買ったのに、結局資産が減ってしまった・・・なんてことが起こってしまうわけです。
生命保険会社倒産のリスク・・・
生命保険会社が倒産してしまうと、一番最初にあおりを受けるのが、貯蓄性の商品です。
保険金額を引き下げられたり、予定利率を引き下げられてしまったりと、当然ですが、良いことは全くありません。
めったに起こることではないですが、このことも一応頭に入れておきたいリスクですね。
まとめ
では、どうすれば良いのか?とういことなのですが、
貯蓄は貯蓄で別途行いましょう
という結論です。
保険はあくまで目的に応じて設計し、貯蓄は、定期預金や国債などリスクのない金融商品で運用しても良いですし、この機会に資産運用を勉強し、株やMMFなどに投資するのも良いかもしれません。
貯蓄性に優れ、インフレにも対応できる金融商品はいろいろとありますので、ご自身の大事な資産を無駄に使うことのないよう、勉強されることをオススメします。
どうしても難しいようでしたら、専門家に相談するのも良いかもしれませんね。