セカンドライフが始まった方も、もう少しでセカンドライフが始まる方も、これまでできなかった生活を楽しまれていることと思います。
しかし、年齢を重ねるにつれて増えてくる、万が一のリスク。
自分に万が一のことがあったら、残された家族は大丈夫だろうか?と不安になる方もおられると思います。
では、60代の方にとって、死亡保障は必要なのでしょうか?
統計からみる死亡保障の必要性
死亡率に関するデータ
まずはデータから見ていきますね。
60代の方が亡くなられる人数、そして確率ですが、
(厚生労働省 平成25年人口動態統計月報年計(概数)の概況より)
- 男性:43,622人(1.03%)
- 女性:19,306人(0.44%)
- 合計:62,928人(0.73%)
- 男性:57,082人(1.25%)
- 女性:25,413人(0.52%)
- 合計:31,360人(0.87%)
- 男性:100,704人(1.14%)
- 女性:44,719人(0.48%)
- 合計:145,423人(0.80%)
となっています。
死亡率を見てみると
50代と比較すると、亡くなられる確率が2~3倍にはねあがっています。
65~69歳の男性については、1.25%と、80人に1人が亡くなられる計算になります。
また、男性と女性を比較すると、男性のほうが女性よりも2倍近く亡くなられる確率が高いです。
また、これまで会社で受けていた健康診断や人間ドックがなくなってしまう方も多いと思います。
自治体のサービスなどをうまく利用して、定期的に健康チェックをしていきたいですね。

死因に関するデータ
こちらのデータも「厚生労働省 平成25年人口動態統計月報年計(概数)の概況」を元に、管理人が算出した値を記載しています。
悪性新生物 | 45.7% |
その他 | 22.5% |
心疾患 | 13.6% |
脳血管疾患 | 7.1% |
自 殺 | 3.8% |
不慮の事故 | 3.7% |
肺 炎 | 3.6% |
老 衰 | 0.0% |
悪性新生物 | 56.7% |
その他 | 19.1% |
心疾患 | 8.9% |
脳血管疾患 | 6.6% |
自 殺 | 3.5% |
不慮の事故 | 2.9% |
肺 炎 | 2.2% |
老 衰 | 0.0% |
悪性新生物 | 49.09% |
その他 | 21.43% |
心疾患 | 12.16% |
脳血管疾患 | 6.96% |
自 殺 | 3.66% |
不慮の事故 | 3.48% |
肺 炎 | 3.17% |
老 衰 | 0.04% |
悪性新生物 | 47.5% |
その他 | 21.9% |
心疾患 | 12.9% |
脳血管疾患 | 7.2% |
肺 炎 | 4.5% |
不慮の事故 | 3.4% |
自 殺 | 2.6% |
老 衰 | 0.1% |
悪性新生物 | 51.6% |
その他 | 21.6% |
心疾患 | 10.4% |
脳血管疾患 | 7.4% |
肺 炎 | 3.1% |
不慮の事故 | 3.0% |
自 殺 | 2.8% |
老 衰 | 0.1% |
悪性新生物 | 48.7% |
その他 | 21.8% |
心疾患 | 12.1% |
脳血管疾患 | 7.3% |
肺 炎 | 4.1% |
不慮の事故 | 3.2% |
自 殺 | 2.6% |
老 衰 | 0.1% |
まとめると
男性女性ともに、50代同様、死因の第一位は悪性新生物(がん)となりました。
女性は60代前半をピークに減少しています。
とはいえ、それでも死因の過半数ががんによるものです。
男性はゆるやかに増加しています。
過半数に届きそうな勢いですが、60代後半をピークに減少していきます。
このことから、性別を問わず、がんのリスクが非常に高いことがわかります。
がんは、亡くならない場合でも、治療期間が読みづらく、家計に与えるダメージも読みづらい病気です。
できれば、いざというときに慌てないよう、しっかりと備えておきたいですね。

がんや入院等のリスクについては、以下の記事も参考にしてみてください。
死亡保障は必要?
お子さんがいる方でも、すでに独立されている方が大半だと思います。
まだ独立されていない場合は、お子さんの教育費を視野に入れた保険設計が必要となりますので、以下の記事をご参照ください。
セカンドライフは、基本的に貯蓄を取り崩しながらの生活になります。
これまでは、万が一のことがあった場合、必要なお金を工面できないため、そのリスクに備えるために保険、という選択肢がありました。
今後は、万が一のことがあった場合も必要なお金は手元にあるわけですから、保険に入る必要は基本的にありません。
70歳以上になりますと、高額療養費制度も手厚くなります。
これにより、医療費も大幅に削減することができるようになります。
とはいえ、まだまだ60代。
働けるうちは働いておきたい、という考えで働いている方もおられるでしょう。
「自分の収入がなくなったら、家族に迷惑をかけるかもしれない」
と思われるかもしれません。
しかし、そういった場合でも保険に加入するのはオススメしません。
60歳を超えると、当然亡くなられる確率が高くなるわけですから保険料も高額になります。
具体的な金額としては、保険金1,000万円の保障を得ようとすると、月額保険料は1万円を超えてきます。
亡くなられた場合、ご家族のことが心配なのはわかりますが、保険に加入するより、そのお金をしっかりと貯蓄に回したほうが、家計的には安心だと思います。
どうしても不安なようでしたら、まずはライフプランシミュレーションをしてみましょう。
今後、いくらくらいお金が出入りするのか、また、このまま生活を続けた場合、お金が足りなくなることはないのかどうか?足りないのであればどのくらい?ということを具体的な数字で見ることができます。
不足するようでしたら、生活費を削ったり、仕事をして収入を増やすなど、いろいろとご検討されると良いかと思います。
ライフプランシミュレーションについては、以下の記事をご参照ください。
また、退職後の生活費用の内訳についてまとめた記事もありますので、興味があればご参照ください。
まとめ
豊かなセカンドライフを過ごすためには、不要な支出を減らすことが第一になります。
生命保険に入ることで、安心は得られますが、それによって大きな支出を抱えてしまっては、元も子もありません。
ライフプランシミュレーションも、時間のあるときに行っていただいて、上手く家計をやりくりすることで、素敵なセカンドライフを送られることを願っております。
安心と保険料のバランスを取るのが難しいようでしたら、まずは無料の保険相談を利用されてみてはいかがでしょう。
プロの視点で家計バランスを考え、ライフプランシミュレーションも行ってくれます。
一度相談をしておくことで、悩みのないセカンドライフを過ごすことができると思いますよ。