「会社に来ている保険レディの方に死亡保障をすすめられたけど、必要なのかな?」
新社会人になると、多くの方が保険レディに声をかけられると思います。
その際に勧められるのは、「定期付き終身保険」ではないでしょうか。
未だに国内生保の主力はこの商品です。ですが、これは死亡保障の保険です。
20代の方に、死亡保障って必要なのでしょうか?
統計からみる死亡保障の必要性
死亡率に関するデータ
まずはデータから見ていきますね。
20代の方が亡くなられる人数、そして確率ですが、
(厚生労働省 平成25年人口動態統計月報年計(概数)の概況より)
- 男性:1,724人(0.05%)
- 女性:696人(0.02%)
- 合計:2,420人(0.04%)
- 男性:2,009人(0.06%)
- 女性:884人(0.03%)
- 合計:2,893人(0.04%)
- 男性:3,733人(0.06%)
- 女性:1,580人(0.03%)
- 合計:5,313人(0.04%)
となっています。
死亡率を見てみると
女性より男性のほうが2倍近く多いことがわかります。
男性のほうが女性よりも外で働くことが多いからでしょうか。
ただ、そこまで気になる確率ではないと思います。
では、気になる亡くなられた理由を見てみましょう。

死因に関するデータ
こちらのデータも「厚生労働省 平成25年人口動態統計月報年計(概数)の概況」を元に、管理人が算出した値を記載しています。
自 殺 | 53.3% |
不慮の事故 | 18.4% |
その他 | 15.4% |
悪性新生物 | 6.0% |
心疾患 | 5.2% |
肺 炎 | 0.9% |
脳血管疾患 | 0.8% |
老 衰 | 0.0% |
自 殺 | 47.6% |
その他 | 22.1% |
不慮の事故 | 13.4% |
悪性新生物 | 10.3% |
心疾患 | 3.0% |
脳血管疾患 | 2.3% |
肺 炎 | 1.3% |
老 衰 | 0.0% |
自 殺 | 51.65% |
その他 | 17.31% |
不慮の事故 | 16.94% |
悪性新生物 | 7.27% |
心疾患 | 4.59% |
脳血管疾患 | 1.20% |
肺 炎 | 1.03% |
老 衰 | 0.00% |
自 殺 | 51.6% |
その他 | 16.7% |
不慮の事故 | 14.7% |
悪性新生物 | 7.5% |
心疾患 | 6.6% |
脳血管疾患 | 1.7% |
肺 炎 | 1.3% |
老 衰 | 0.0% |
自 殺 | 43.8% |
その他 | 21.0% |
悪性新生物 | 17.1% |
不慮の事故 | 8.0% |
心疾患 | 5.1% |
脳血管疾患 | 2.8% |
肺 炎 | 2.1% |
老 衰 | 0.0% |
自 殺 | 49.2% |
その他 | 18.0% |
不慮の事故 | 12.7% |
悪性新生物 | 10.4% |
心疾患 | 6.1% |
脳血管疾患 | 2.1% |
肺 炎 | 1.6% |
老 衰 | 0.0% |
まとめると
20代男性の死因は、驚くことに過半数が自殺によるものでした。
いろいろと環境が変わってしまうことにより、ストレスをうまく発散することができなかったのでしょうか。
若いうちに自ら亡くなられてしまうのは、とてももったいない気がします。

死亡保障は必要?
これはケースによると思います。
では、それぞれのケースについて見てみましょう。
独身の方または主婦の方の場合
独身の方、または主婦の方の場合は、不要であると思います。
死亡保障保険は、誰かのために残すお金です。
そのため、現在おひとりである、または働いていない方については、死亡保障は不要です。
必要があるとすれば、ご葬儀代だと思いますが、これについては、ご自身がどういったご葬儀を行いたいかにもよると思います。
最近は、集団葬や散骨を望まれる方が多いですので、以前のように、150~200万円という葬儀費用がかからないことが多いです。
通常の葬儀を求められる場合は、ご自身の貯蓄、また、葬儀費用を負担するであろう方とご相談してみてはいかがでしょう。
その中でまかないきれるのであれば、保険は不要となります。
そうでない場合、葬儀費用をまかないきれる保険に加入するという選択肢が出てきます。
とはいえ、20代は、まだまだ亡くなられる確率は低いですから、保険に加入しない、というのもひとつの選択肢だと思います。
加入するのであれば、定期保険をオススメします。
「定期保険は掛け捨てだから・・・」
と思われるかもしれませんが、終身保険であっても、危険保険料部分は掛け捨てです。
特に独身の方の場合、今後どのようなライフステージの変化があるかわかりませんから、その点も考慮すると、定期保険をオススメします。
終身保険ですと、結婚や出産などライフステージが変化した場合、高額な保険料を支払うのをやめる必要も出てきます。
そして、解約した場合、多くの場合、元本割れします。つまり、損をしてしまいます。
それはもったいないですので、定期保険で必要な保障のみを安く手に入れ、残ったお金は貯蓄に回すほうが得策と言えます。
結婚していて働いている場合
このケースですと、万が一のことがあった場合、残されたご家族にお金を残す必要があります。
どのくらいの保障が必要かにもよりますが、基本的には数千万円単位でお金が必要になると思います。
20代での死亡率は低いとはいえ、万が一のリスクは非常に大きいため、できれば備えておきたいところです。
終身保険で数千万円の保障をえようとすると、莫大な保険料を払うことになりますので、必然的に、必要な保障は定期保険で手に入れることになると思います。
また、年月とともに保険金が減っていく逓減定期保険にも注目しておきたいところです。
実際にどのくらいのお金が必要になるかは、ご自身のライフプランによるところが大きいですから、一度ライフプランシミュレーションをされてみることをオススメします。
それでも判断が難しいようでしたら、保険の無料相談で、一度相談してみてはいかがでしょう。
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まとめ
20代は、亡くなられる確率が非常に低いです。
とはいえ、すでにご結婚されて、子供がおられる方もおられると思います。
そういった方の場合、万が一のことがあると、家計への影響は計り知れません。
確率が低いから大丈夫、と安心するのではなく、リスクに備え、保険に加入することをご検討ください。