「がん保険に入ろうと思ってシミュレーションしてみたんだけど、男性より女性のほうが高いのはなぜ?」
という疑問を頂きましたので、データを元に検証していきたいと思います。
65歳程度まで女性のほうががん罹患率が高い!
2011年 国立がん研究センターのデータによると、60歳程度までは、男性より女性のほうががん罹患率が高いです。
データをもとにグラフ化したのがコチラです。
がんにかかる人が多いということは、それだけ保険金を支払う可能性が高くなるわけですから、同一年齢でも男性より女性のほうが高いわけですね。
たとえば、
- がんにかかった場合、保険金は100万円
- 男性は100人に1人ががんにかかる
- 女性は100人に2人ががんにかかる
このような状況の場合、
男性については、一人あたり1万円の保険料をもらえば、
100人 x 1万円 = 100万円
ですので、がんにかかった方に保険金を支払うことができます。
女性については2人がんにかかりますので、支払う保険金は200万円になります。
この場合、一人あたり1万円ずつの保険料ですと赤字になってしまいますよね。
そのため、一人あたりの保険料は2万円となります。
100人 x 2万円 = 200万円
他にも、保険料計算にはさまざまなデータがからんでくるのですが、ざっくりこのような感じとイメージしていただければ良いかと思います。
このため、女性の保険料のほうが高くなるわけです。
ガードエックスでシミュレーション
がん保険の中でも人気商品である、メットライフ生命の『ガードエックス』で保険料のシミュレーションをしてみましょう。
保険期間:終身
- 払込期間:終身
- がん治療給付金:100万円
- 先進医療特約つき
上記条件で、30歳の保険料を試算してみると、
- 男性:1,873円
- 女性:3,247円
2倍近く差がありますね・・・。
がん罹患率を見てみると、30歳から39歳までの間にがんにかかる確率は、
- 男性:0.5%(200人に1人)
- 女性:1%(100人に1人)
と、ほぼ倍の数値になっています。
女性の保険料が高いのもうなずけます。
では、60歳ならどうでしょう?
- 男性:6,136円
- 女性:6,511円
ほとんど差がなくなりましたね。
60歳~69歳までの、がん罹患率は、
- 男性:16%
- 女性:9%
と、男性の方が女性を上回る結果となりました。
70歳の保険料を計算すると、当然・・・
- 男性:7,855円
- 女性:6,579円
と男女の保険料は逆転しています。
がん保険の保険料は、おもにがん罹患率から計算されているのがわかりますね。
若いうちは女性のほうが男性よりがんにかかる確率が高い、そのため、がん保険の保険料も高い、ということがわかっていただけたかと思います。
ただ、ここまで差が出るのは実はガードエックスの特徴によるものでして。
- 上皮内新生物でも保険金が出る
- 入院を考慮しない
- 高度先進医療を利用した時、実額の20%もプラスして支払われる
上記を考慮していないがん保険では、女性と男性の保険料に差がない、もしくは、男性の保険料が女性の保険料を上回るケースも出てきます。
安ければ良い、というわけではありませんが、ご自身の望む保障がついていて、かつ保険料も安いならそれにこしたことはありません。
保険を選ぶ際には、なるべく多くの商品を見比べてみるのが良いと思いますよ。