「がん保険って本当に必要なの?」
「がんにかかるって言ってもどのくらいの確率でかかるの?」
「がんにかかるとしたらどの部位が多いの?」
保険に加入するならリスクをある程度把握しておきたいところですよね。
では、ざっくりとデータを見てみましょう。
はじめに
この記事のデータ元は、
です。
なるべく手を加えないで記載していますが、誤記などありましたら、随時指摘いただけると幸いです。
また、この記事で紹介しているのは、全年齢を対象とした、ざっくりとした概要です。
年齢ごとに詳細な内容を知りたい方は、ご自身の年齢の記事をご参照ください。
それではデータを見ていきましょう。
がん罹患に関するデータ
がん罹患とは、がんにかかることを意味します。
つまり、これからご覧いただくデータは、がんにかかる確率や人数に関するデータになります。
1年の間に、どのくらいの人数が、また、どのくらいの割合でがんにかかるのかをグラフ化しています。
がん罹患数に関するデータ
年齢 | 男女計 | 男 | 女 |
0-4歳 | 904 | 545 | 359 |
5-9歳 | 508 | 318 | 190 |
10-14歳 | 483 | 236 | 247 |
15-19歳 | 838 | 441 | 397 |
20-24歳 | 1412 | 643 | 769 |
25-29歳 | 2813 | 935 | 1878 |
30-34歳 | 5448 | 1548 | 3900 |
35-39歳 | 10681 | 3088 | 7593 |
40-44歳 | 18329 | 4999 | 13330 |
45-49歳 | 25148 | 7903 | 17245 |
50-54歳 | 34099 | 15247 | 18852 |
55-59歳 | 57001 | 30804 | 26197 |
60-64歳 | 107391 | 66102 | 41289 |
65-69歳 | 109913 | 72859 | 37054 |
70-74歳 | 129366 | 87655 | 41711 |
75-79歳 | 134693 | 88731 | 45962 |
80-84歳 | 109393 | 67816 | 41577 |
85歳以上 | 103117 | 46434 | 56683 |
がんの罹患数は
30代から50代までは女性の方が多く、それ以降は男性が急激に伸びていますね。
とはいえ、女性は減るわけではなく、緩やかに上昇しています。
対して男性は、70代まで急激に伸び続け、そこから下降しています。

がん罹患率に関するデータ
罹患率は、がんにかかった人数を、その年代の人口で割って算出しています。
そのため、実際にどのくらいの確率でがんにかかるのかを見るにはコチラの方が適していると言えます。
年齢 | 計 | 男 | 女 |
0-4歳 | 0.02% | 0.02% | 0.01% |
5-9歳 | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
10-14歳 | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
15-19歳 | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
20-24歳 | 0.02% | 0.02% | 0.03% |
25-29歳 | 0.04% | 0.03% | 0.05% |
30-34歳 | 0.07% | 0.04% | 0.10% |
35-39歳 | 0.11% | 0.06% | 0.16% |
40-44歳 | 0.20% | 0.11% | 0.30% |
45-49歳 | 0.32% | 0.20% | 0.44% |
50-54歳 | 0.45% | 0.40% | 0.50% |
55-59歳 | 0.69% | 0.75% | 0.63% |
60-64歳 | 1.02% | 1.27% | 0.77% |
65-69歳 | 1.41% | 1.95% | 0.91% |
70-74歳 | 1.81% | 2.64% | 1.09% |
75-79歳 | 2.20% | 3.32% | 1.33% |
80-84歳 | 2.44% | 3.86% | 1.53% |
85歳以上 | 2.54% | 4.07% | 1.94% |
がんの罹患率は
がんの罹患数同様に、30代から50代までは女性の方が多く、それ以降は男性が急激に伸びていますね。
罹患数と異なる点は、男性も年齢とともに伸び続けていることです。
70代以降は、男性の人口が急速に減少していますので、がんにかかる人数自体は少なくなりますが、がんにかかるリスクは増しているということがわかります。
年齢とともに、がんにかかるリスクは増えていきますので、定期健診などを行い、早期発見に努めたいですね。

がん罹患部位別割合に関するデータ
がんと診断された場合、どの部位でのがんが多いのかを円グラフで表示しています。
すべてのがんをグラフ化すると非常に見づらくなってしまいますので、グラフにはTOP5のみを表示しています。
まずは男性から。
胃 | 18.2% |
前立腺 | 15.9% |
肺 | 15.2% |
大腸 | 14.5% |
肝臓 | 5.9% |
食道 | 4.0% |
膵臓 | 3.5% |
腎・尿路(膀胱除く) | 3.2% |
膀胱 | 3.1% |
悪性リンパ腫 | 2.8% |
胆嚢・胆管 | 2.5% |
口腔・咽頭 | 2.2% |
皮膚 | 1.8% |
白血病 | 1.4% |
喉頭 | 0.8% |
甲状腺 | 0.7% |
多発性骨髄腫 | 0.7% |
脳・中枢神経系 | 0.5% |
男性のがんの罹患部位は
男性特有のがんである前立腺がんが2位につけています。
ホルモン療法などで治療が長引くケースが多いですので、注意しておきたいですね。
また、4位の大腸がんまでで、おおよそ3分の2をしめています。

次に、女性を見てみますね。
乳房 | 20.4% |
大腸 | 14.9% |
胃 | 11.8% |
肺 | 10.3% |
子宮 | 7.5% |
膵臓 | 4.5% |
肝臓 | 4.1% |
胆嚢・胆管 | 3.2% |
悪性リンパ腫 | 3.1% |
甲状腺 | 2.9% |
卵巣 | 2.6% |
皮膚 | 2.4% |
腎・尿路(膀胱除く) | 2.0% |
白血病 | 1.5% |
膀胱 | 1.4% |
口腔・咽頭 | 1.4% |
多発性骨髄腫 | 1.0% |
食道 | 1.0% |
脳・中枢神経系 | 0.6% |
喉頭 | 0.1% |
女性のがんの罹患部位は
なんといっても目を引くのが、女性特有のがんである乳がんですね。
がんと診断されるおおよそ5分の1が乳がんという結果となっています。
また、見逃せないのが、子宮がんです。
5位で7.5%とはいえ、こちらも女性にとって非常に大切な場所です。
どちらも女性にとっては、かけがえのない場所ですので、早期発見、早期解決していきたいですね。

がん死亡に関するデータ
これまでは、がんにかかる、という点に重点を置いて見てきました。
では、実際にがんで亡くなられる人数はどのくらいなのでしょうか。
また、その部位は?といったことを見ていきたいと思います。
がん死亡数に関するデータ
年齢 | 総計 | 男 | 女 |
0-4歳 | 97 | 52 | 45 |
5-9歳 | 106 | 55 | 51 |
10-14歳 | 97 | 59 | 38 |
15-19歳 | 149 | 89 | 60 |
20-24歳 | 176 | 104 | 72 |
25-29歳 | 301 | 150 | 151 |
30-34歳 | 635 | 259 | 376 |
35-39歳 | 1496 | 610 | 886 |
40-44歳 | 2872 | 1234 | 1638 |
45-49歳 | 4691 | 2170 | 2521 |
50-54歳 | 8209 | 4302 | 3907 |
55-59歳 | 14260 | 8500 | 5760 |
60-64歳 | 30908 | 19950 | 10958 |
65-69歳 | 40213 | 27097 | 13116 |
70-74歳 | 49284 | 33314 | 15970 |
75-79歳 | 60465 | 39456 | 21009 |
80-84歳 | 65582 | 40076 | 25506 |
85歳以上 | 85308 | 39479 | 45829 |
年齢不詳 | 23 | 19 | 4 |
がんの死亡数は
50代まで男性と女性でほとんど死亡数に差がないことがわかります。
罹患数は、30代から50代まで、女性のほうが高かったことを考えると、その年代にかかった女性のがんは、比較的治りやすい、ということですね。
とはいえ、やはり一定数で亡くなられる方はおられますので、きちんと定期健診は受けておきたいところです。

がん死亡率に関するデータ
年齢 | 総計 | 男 | 女 |
0-4歳 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
5-9歳 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
10-14歳 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
15-19歳 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
20-24歳 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
25-29歳 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
30-34歳 | 0.01% | 0.01% | 0.01% |
35-39歳 | 0.02% | 0.01% | 0.02% |
40-44歳 | 0.03% | 0.03% | 0.03% |
45-49歳 | 0.06% | 0.05% | 0.06% |
50-54歳 | 0.11% | 0.11% | 0.10% |
55-59歳 | 0.19% | 0.22% | 0.15% |
60-64歳 | 0.32% | 0.42% | 0.22% |
65-69歳 | 0.46% | 0.65% | 0.29% |
70-74歳 | 0.65% | 0.95% | 0.40% |
75-79歳 | 0.96% | 1.43% | 0.60% |
80-84歳 | 1.38% | 2.13% | 0.89% |
85歳以上 | 1.88% | 2.99% | 1.43% |
がんの死亡率は
死亡数同様、50代までは男女でほぼ差がありません。
50代を超えると、男性が女性を一気に突き放し、そのまま下がることなく上昇し続けています。
同年代の女性に比べると、2倍程度の違いがありますので、男性の方は特に、がんには注意しないといけないですね。

がん死亡部位別割合に関するデータ
では、最後に、がんで亡くなられる場合、どの部位でのがんが多いのかを見ていきましょう。
まずは男性から。
肺 | 24.0% |
胃 | 14.7% |
大腸 | 11.9% |
肝臓 | 9.1% |
膵臓 | 7.3% |
前立腺 | 5.3% |
食道 | 4.5% |
胆嚢・胆管 | 4.1% |
悪性リンパ腫 | 2.9% |
腎・尿路(膀胱除く) | 2.6% |
膀胱 | 2.4% |
口腔・咽頭 | 2.4% |
白血病 | 2.2% |
多発性骨髄腫 | 1.0% |
脳・中枢神経系 | 0.6% |
喉頭 | 0.4% |
皮膚 | 0.4% |
甲状腺 | 0.3% |
男性のがんの死亡部位は
罹患部位のTOP5のうち、4部位が上位をしめています。
しかし、前立腺がんは、死亡率としては低い位置にいます。
そのため、治療は長期にわたることが多いですが、治る可能性が高い部位だと言えます。

次に女性を見てみましょう。
大腸 | 14.8% |
肺 | 14.0% |
胃 | 11.3% |
膵臓 | 10.0% |
乳房 | 8.9% |
肝臓 | 7.0% |
胆嚢・胆管 | 6.3% |
子宮 | 4.1% |
悪性リンパ腫 | 3.4% |
卵巣 | 3.2% |
白血病 | 2.2% |
腎・尿路(膀胱除く) | 2.0% |
膀胱 | 1.6% |
多発性骨髄腫 | 1.4% |
口腔・咽頭 | 1.4% |
食道 | 1.3% |
甲状腺 | 0.8% |
脳・中枢神経系 | 0.7% |
皮膚 | 0.5% |
喉頭 | 0.0% |
女性のがんの死亡部位は
女性も罹患部位のTOP5のうち、4部位が上位をしめています。
注目すべきは、やはり乳がんです。
乳がんは罹患率トップだったのですが、死亡率では5位となっています。
それでも十分に高い割合なのですが・・・。
乳がんについては、ホルモン療法や、全摘となった場合は乳房再建など、辛い時期が長く続くと思いますが、治る可能性も高いですので、あきらめず治療を頑張っていただければと思います。

まとめ
以上、がん保険を選ぶ際に役立つかもしれないざっくりデータをまとめてみました。
保険を選ぶ際に注意すべきは、女性保険ですね。
女性保険の中には、女性特有の疾病のみしか対象としていないものもあります。
見て頂いたとおり、女性特有でないがんにかかる確率は結構高いです。
そういったがんにかかってしまった場合、費用は大丈夫か?といったことも視野に入れて、保険選びをすると、いざというときに困らない保障を手に入れることができます。
がんは現時点では、2人に1人がかかる病気です。
ですが、決して治らない病気ではありません。
お金の心配をせず、治療に専念するためにも、ご自身にあったがん保険を選択されると良いと思います。