「30代、これからいろいろとお金がいりようだし・・・」
「がん保険にかけるお金があるなら貯金したほうがいいんじゃ?」
などなど、30代の方もがん保険が必要かどうかについて悩まれる方が多いと思います。
それでは、まずデータから見ていきましょう。
30代のがん罹患率
30歳の方が、10年以内にがんにかかる可能性は、
(がん情報サービス 2011年データより)
- 男性:0.5%(200人に1人)
- 女性:1%(100人に1人)
となっています。多いですね~。
男性の場合、高校の同級生の中で1人、女性の場合は2人ががんにかかるようなイメージです。
では、実際どのくらいの人数ががんにかかるかといいますと、2010年の総務省発表のデータでは、30代の人口は、
- 男性:927万人
- 女性:902万人
これにそれぞれがんにかかる確率を乗算すると、
- 男性:46,370人
- 女性:90,220人
合計すると、13万人にも達します。20代の3~4倍くらいの人数ですね。
だいたい4分に一人が、がん宣告を受けている計算になります。
では、がんにかかった場合の入院日数や費用はどうなんでしょう?
がんにかかった場合の平均費用と日数
一回あたりの入院日数と費用は、
- 入院日数:9~14日
- 入院費用:81,000円~87,000円
詳細については、別記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
ちなみに、上の数値は、あくまで入院一回あたりの数値です。
がんは、初期であれば一回で完治することもあるのですが、治療が長引いてしまうことが多いです。
転移をしてしまっていると、数年単位で治療することも多いですね。
入退院を繰り返したり、通院で抗がん剤を打ったりと、とかく治療に費用がかかります。
がん保険の必要性
では、30代の方に、がん保険は必要なのでしょうか?
これは、一概には言えない、というのが本音のところです。
保険を選ぶにあたって、最初に考えるのは、
「万が一のことが起こった場合、それに対する備えはあるかどうか?」
例えば、独身で貯金が数千万円ある方の場合、がん保険は必要ありません。
がんになっても、貯金で十分まかなえるからです。
また、がんになっても困るのは自分だけですので、考えるべきは自分の生活だけで良いわけです。
これが、結婚していて子供が二人いる場合だったらどうでしょう。
がんになった場合、貯金を切り崩す必要があります。それは子供の養育費としてためていたお金かもしれません。
自分の生活だけでなく、奥さんやお子さんの生活のことも考えておく必要があるわけですね。
この場合は、がん保険に入っておいた方が良い、と個人的には思います。
学資保険や終身保険で子供の養育費をケアしているから大丈夫!と思われる方もおられるかもしれません。
ただ、最初に記載したとおり、がんは完治までにどのくらいかかるか読めないケースが多いです。
そのため、どのくらいお金がかかるか、家計にどのくらい影響があるかが読みづらいんですよね。
十分な貯蓄がある場合は問題ないのですが、お子さんがいる家庭は特に、家計にそれほど余裕はないと思います。
「がんになっちゃったー!明日から家族は毎日食パンな!!」
なんてことにならないように、がん保険で、がんというリスクに備える、ということが大事だと思います。