定年退職後、年金で生活できるのかどうか、気になる方が多いと思います。
収入は年金で固定されていますが、支出はなんとかやりくりすれば抑えられるもの。
では、平均的な支出の金額ってどのくらいなんでしょう?
生活費は平均29万円!
「2013年の総務省統計局の家計調査年報」によると、生活費の平均金額は、
- 290,545円
でした。
「予想以上に多いな~」と思ったのではないでしょうか?
それもそのはず、「2013年の生命保険文化センターの意識調査」によると、老後の最低日常生活費として必要な金額として答えた方の平均額は、
- 22万円
です。
22万円は、あくまで最低限生活できるレベルの金額を答えたのだとしても、7万円の差は大きいですよね。
いざとなれば22万円で生活できると考えていても、生活費から7万円を毎月削るというのは相当な倹約が必要です。
22万円をベースにして、老後の貯金を始めている人は、現実との差に注意が必要かもしれません。
では、それぞれの内訳はどうなっているのでしょう?
生活費の内訳
上の表は、生活費の内訳を表したグラフです。
簡単に説明しますと、
[check_list image=”check1-r”>- 食費:68,604円
食費にかかる金額ですね。そのまんまです。お菓子や飲み物、お酒などもここに含まれます。 - 住居費:18,262円
家賃や住宅の修理、改善などにかかるお金です。
持ち家の方は、修理・改善のみですが、賃貸にお住みの方は、これよりも金額は跳ね上がると思ってください。
持ち家比率は、83.5%となっています。 - 光熱費・水道代:23,240円
電気・ガス・水道代、いわゆる生活インフラの料金ですね。 - 家具・家事用品:10,325円
家具や電化製品、寝具などです。
また、電球や包丁などの消耗品もここに入ります。 - 衣料品:11,756円
衣類や下着類、靴などですね。 - 保険・医療:12,763円
お薬やサプリメント、健康器具、また、介護などの医療サービスがここになります。 - 交通・通信:41,433円
電車や飛行機などの移動料金です。
また、車関係もココに入ります。車を買い替えたり、車検、またガソリン代などですね。
インターネット回線や電話料金もココに含まれます。 - 教育:11,539円
通信教育や習い事などにかかるお金です。
セカンドライフが始まって、新たに何かを始めたいという方は多いと思います。
それらにかかる費用ですね。 - 教養・娯楽:28,959円
書籍購入や旅行など、ゲームなんかもココに入ってきます。 - その他支出:63,573円
美容院やタバコ、また夫へのお小遣いなどです。
交際費や、仕送りなどもココに入ってきます。
これまで分類したものの中に当てはまらないものは、全てココだと思って頂ければ良いと思います。
ここにあげた支出は、平均値です。
ですので、あなたのご家庭の支出とは違うところが出てくると思います。
ご自身の支出に照らし合わせて頂いて、実際に金額を当てはめていくことで、老後にかかる金額が算出できると思います。
では、気になる収入のほうはどうなっているのでしょう?
年金の平均収入ってどのくらい?
まず、基本的に年金の支給開始は65歳からです。ただし一部例外はあります。
そのため、基本的には60歳で退職された場合、60歳から65歳までの間は年金が支給されませんので注意が必要です。
気になる年金の平均月額ですが、『平成25年度 厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によりますと、
- 国民年金(厚生年金の資格をお持ちでない方):49,869円
- 国民年金:54,544円
- 厚生年金:145,596円
となっています。
一番上の、「国民年金(厚生年金の資格をお持ちでない方)」は、基本的に自営業の方だと思って頂ければ良いと思います。
夫婦お二人とも自営業だった場合は、
- 49,869 x 2 = 99,738円
夫婦お二人とも会社勤めだった場合は、
- 145,596 x 2 = 291,192円
平均的な年金支給額で見ると、このような感じになります。
これはあくまで平均的な支給額ですので、実際にどのくらいもらえるのかは人によって変わります。
厚生年金は計算が複雑ですので、いくらもらえるのかは、『ねんきんネット』で調べてみるのが早いと思います。下の画像をクリックするとジャンプします。
[browser-shot url=”http://www.nenkin.go.jp/n/www/n_net/index.jsp” width=”600″ height=”450″ href=”http://www.nenkin.go.jp/n/www/n_net/index.jsp” target=”_blank”>
夫婦がお二人とも会社勤めで、平均的な年金支給額である場合、貯蓄を崩さなくても生活をしていくことができます。
ですが、お二人とも自営業だった場合、毎月10万円以上貯蓄から取り崩さないと生活は厳しいかもしれません。
この場合、支出を減らしたり、働けるうちは働いたりと、何かしらの工夫が必要となってきます。
あと、怖いのはインフレリスクですね。
インフレにも備えておきましょう
これから1年後の物価がどうなっているかもわからないですから、30年後の物価なんて想像もつかないですよね。
ひょっとしたらとんでもなく上がっているかもしれませんし、今と同じかもしれません。
しかし、普通に考えると、物価はゆるやかに上昇していくと思われます。
たとえば、今から10年後に物価が5%上がっていたとすると、単純計算すると支出額は、
- 304,976円
になります。
現在の平均額:290,545円との差は、
- 14,522円
1か月あたり、1万5千円近く変わってしまうんですね。
そうなると、お酒やたばこをやめたりなど、趣味や娯楽に使うお金が減ってしまいます。
ゆとりある老後を過ごすために、頑張って貯蓄したのに、結果としてカツカツの生活を過ごすことになってしまった・・・。
なんていうことがないように、物価上昇を見越し、ある程度余裕のある貯蓄をもっておきたいですね。
悩まれるようでしたら、保険だけでなく家計の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの手です。
家計を見直すことで貯蓄額が増え、ゆとりのあるセカンドライフを送ることができるようになるかもしれません。
なんといっても大切なご自身の財産。今のうちから設計しておくことで、思い描いている未来に近づくことができる可能性がぐっと高まります。
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