貯金があれば医療保険は不要?必要な場合ってあるの?

貯金

「掛け捨てはもったいないし、いざというときは貯蓄でなんとかすればいいか」

という考えで医療保険に入らない方が多いようです。

実際、私も医療保険についてはあまりオススメしていません。

短期入院であれば、医療保険に加入するより貯蓄で備えたほうが良いと考えるためです。

では、貯蓄があれば医療保険は不要でしょうか?

大半の病気は貯金でカバーできる

一家の大黒柱になるであろう、ご主人について考えた場合、病気別に入院日数を見ていきますと、平均で100日を超える入院は、ほとんどありません

100日以内の入院を短期入院と仮定すると、短期入院で家計に及ぼす影響はそれほど大きくありません。

90日入院した場合の医療費をざっくりと計算してみます。

計算は、

  • 入院日数:90日
  • 1日あたりの医療費:5万円
  • 1ヶ月あたり30日入院

として計算します。

1ヶ月あたりの医療費は、

  • 医療費:5万円 x 30日 = 150万円

ここで、高額療養費制度を適用します。

  • 医療費実額:80,100円 + (150万円 - 267,000) x 0.1% =92,430円

医療費としてかかるお金が決定しました。

これに、食費である780円を入院日数分たしてあげると、

  • 出費:92,430円 + 780 x 30 = 115,830円

1ヶ月あたりの医療費は、115,830円です。

3ヶ月分ですと、

  • 115,830円 x 3ヶ月 = 347,490円

90日入院しても、かかる金額は35万円程度となります。

家計の状況や家族構成、また奥さんが働いているかどうかによって、この金額が大きいか小さいかの意見は分かれると思います。

ただ、そこまで大きな出費ではないと思います。

また、入院などで働くことができなくなった場合の保障として、傷害手当金があります。

傷害手当金とは・

ざっくり言うと

  • 支払期間は1年半
  • 給与の3分の2のお金がもらえる

という制度です。

お住まいの地域や会社によって、詳細が異なる部分がありますので、ご自身の会社の社会保障制度を確認されることをオススメします。

詳細については、健保のホームページをご参照ください。

例えば、傷害手当金で月に20万円もらえるとすると、

  • 20万円 x 3ヵ月 = 60万円

医療費との差額は、

  • 60万円 - 347,490円 = 252,510円

となり、医療費を上回るお金を受け取ることができます。

とはいえ、その期間、ご主人が働けないため、家計は赤字となってしまうと思います・・・。

ただ、家計の赤字分については、貯金があれば、カバーできる範囲でしょう。

また、90日も入院するケースは基本的にマレです。

グラフには、入院日数が長い病気のTOP5の推移しか載せていませんが、それでも、現役世代(20~50代)の平均入院日数についてのイメージはつかめると思います。

多くの病気において、平均入院日数は50日もかかっていません

詳細なデータが知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

 医療保険選びに役立つかもしれない統計データざっくりまとめ

それでも気になる病気はあります

グラフを見ていただくと、ひときわ目立つ病気があります。

精神及び行動の障害』ですね。

なかでも、『統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害』が入院の大半をしめています。

統合失調症の患者数は、「平成23年(2011)患者調査の概況」によると、

  • 713,000人

人口のだいたい0.5%(200人に1人)ですね。

患者数は決して少ないとは言えないのですが、入院数自体は、さほど多くはありません。

しかし、いざ入院すると、グラフのように、長期入院となるケースが多い病気です。

「貯金があれば医療保険は不要」、確かにそうなのですが、このような長期入院に耐えられるだけの貯金ができている方はどのくらいおられるのでしょう。

では、今回も例をあげてみますね。

計算は、

  • 入院日数:720日(2年)
  • 1日あたりの医療費:5万円
  • 1ヶ月あたり30日入院
  • 傷病手当は20万円
  • 1ヶ月あたりの生活費は20万円

として計算します。

1ヶ月あたりの医療費は、

  • 医療費:5万円 x 30日 = 150万円

ここで、高額療養費制度を適用します。

  • 医療費実額:80,100円 + (150万円 - 267,000) x 0.1% =92,430円

医療費としてかかるお金が決定しました。

これに、食費である780円を入院日数分たしてあげると、

  • 出費:92,430円 + 780 x 30 = 115,830円

1ヶ月あたりの医療費は、115,830円です。

4ヶ月以降は多数該当になりますので、医療費は44,400円固定になります。4ヶ月以降は、

  • 出費:44,400円 + 780 x 30 = 67,800円

24ヶ月分ですと、

  • 115,830円 x 3ヶ月 + 67,800円 x 21ヶ月 = 1,701,090円

傷病手当が18ヶ月分ですので、

  • 20万円 x 18ヶ月 = 360万円

2年分の生活費は、

  • 20万円 x 24 = 480万円

差額は、

  • 360万円 - 1,701,090円 - 480万円 = -2,901,090円

300万円近い大幅な赤字となりました。

まとめ

長期入院のケースでは、ちょっと極端な例になりましたが、実際このようなことも起こりうる、ということです。

ただし、

  • 家計の出費を減らす
  • 奥さんが働く
  • 両親から援助を受ける

など、差額を埋める手段はいくらでもあります。

また、リスクを回避する手段のひとつとして、医療保険に加入する、という選択肢もあります。

長期入院のケースで、入院日額5,000円の保険に加入していた場合、

  • 5,000円 x 30日 x 24ヶ月 = 360万円

を受け取ることができます。赤字は十分に補てんできる計算となります。

とはいえ、

  • 長期入院の確率が非常に低いこと
  • 月々の保険料を貯金に回すことでリスクに備えることができること

を考えると、安易に保険に加入するのは考えものです。

貯金があれば全てのリスクに備えられる、というわけではないことを認識していただいたうえで、

  • どのリスクに備えるのか
  • 保険以外にリスクに備える手段はあるか
  • いざというときにどうするか(奥さんに働いていただくなど)

をあらかじめ考えておくと、いざというときに迷わず動くことができると思います。

そのうえで、貯金でカバーするリスク、保険でカバーするリスクを切り分けられると良いと思います。

ココは、どこまでリスクに備えたいか、使うことのできる社会保障は他にあるか(会社の福利厚生など)、貯蓄はどのくらいか、などによって変わってきます。

一人ひとりそれぞれ異なるわけですね。

そのため、迷われるようでしたら無料の保険相談をされることをオススメします。

ご自身の状況・思いに合わせて保険の要不要、また保険に加入するならどういった保険があるのかについて、的確に助言をしてくれます。

相談は無料ですので、まずは利用を検討されてみてはいかがでしょう。

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