介護保険選びに役立つかもしれない統計データざっくりまとめ

介護保険データ

介護保険を選ぶ際に、

  • どのくらいの確率で介護が必要になるのだろう?
  • 介護が必要になった場合の費用は?
  • どのくらいの期間、介護が必要になるのかしら?

といった疑問が出てくるのではないでしょうか。

そこで、介護保険を選ぶ際に役立つかもしれないデータをまとめてみました。

はじめに

この記事のデータ元は、

です。

上記データをもとに、管理人が計算・編集を行い、記事に記載しています。

誤りや不備などありましたら、お問い合わせフォームより連絡を頂けると幸いです。

介護保険について全く知識がない方につきましては、以下の記事を参照いただけると理解が深まるかと思います。

 介護が必要になったらどうする?利用できる公的介護保障とは?

では、データを見ていきましょう。

要介護・要支援人数に関するデータ

どのくらいの人数が要介護・要支援と判定されているのかを見ていきます。

最初に総計データを記載しますね。

その後、性別別に見てみましょう。

要介護・要支援人数に関するデータ(総計)

要支援1 要支援2
40~64歳 136,700 8,300 17,200
65~69 191,400 18,800 26,400
70~74 356,000 41,400 49,300
75~79 653,600 84,300 92,200
80~84 1,111,300 142,700 156,300
85~89 1,262,100 127,300 155,300
90~94 802,700 46,500 71,200
95歳以上 320,500 7,200 13,600
4,834,300 476,600 581,600
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
40~64歳 23,000 33,100 21,200 16,800 17,100
65~69 34,300 41,100 27,600 22,500 20,700
70~74 66,300 72,400 49,900 41,000 35,600
75~79 129,300 125,100 87,800 73,800 61,200
80~84 229,100 206,800 148,300 126,500 101,600
85~89 258,000 244,400 186,200 163,200 127,700
90~94 143,000 160,900 139,800 135,600 105,700
95歳以上 38,100 57,600 63,900 76,800 63,300
920,900 941,400 724,700 656,100 533,000

合計人数を見てみると

80代にピークをむかえ、その後は徐々に減少していることがわかります。

人数としては、要介護1、要介護2といった、比較的軽い症状の方が多いですね。

しかし、95歳以上の方については、要介護4、そして要介護5の方がもっとも多くなっています。

高齢になると、介護が重くなる、ということも言えそうです。

要介護・要支援人数に関するデータ(男性)

要支援1 要支援2
40~64歳 77,600 4,600 9,200
65~69 103,300 9,100 12,300
70~74 166,200 14,700 17,900
75~79 246,100 22,500 24,700
80~84 334,000 33,600 34,000
85~89 313,300 31,200 32,100
90~94 149,000 11,600 13,800
95歳以上 46,900 2,000 2,800
1,436,500 129,200 146,800
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
40~64歳 13,600 19,100 12,700 9,500 9,000
65~69 18,600 23,500 16,400 12,600 10,800
70~74 31,000 37,300 27,100 21,200 17,100
75~79 48,300 54,000 40,100 32,100 24,400
80~84 68,900 70,700 53,600 42,700 30,500
85~89 66,300 66,300 50,700 40,300 26,500
90~94 30,000 32,600 26,300 21,400 13,300
95歳以上 7,800 10,400 9,900 8,900 5,100
284,500 313,800 236,800 188,600 136,600

男性の人数は

80代でピークをむかえるのは、総計と変わらずですね。

とはいえ、総計が80代後半にピークをむかえるのに比べ、男性は80代前半にピークをむかえています。

男性は割と早い時期から介護の可能性を考えておく必要がありあそうです。

ほかに変わったところというと、95歳を超えても、軽めの介護状態の方が多いことでしょうか。

要介護4や要介護5といった重い介護状態の方はそれほど増えていないですね。

要介護・要支援人数に関するデータ(女性)

要支援1 要支援2
40~64歳 59,100 3,700 8,000
65~69 88,000 9,800 14,100
70~74 189,800 26,700 31,500
75~79 407,600 61,800 67,500
80~84 777,300 109,100 122,300
85~89 948,700 96,100 123,200
90~94 653,700 34,900 57,400
95歳以上 273,600 5,200 10,800
3,397,700 347,300 434,800
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
40~64歳 9,500 14,000 8,500 7,300 8,100
65~69 15,700 17,600 11,200 9,800 9,900
70~74 35,200 35,200 22,800 19,800 18,600
75~79 81,000 71,100 47,700 41,700 36,800
80~84 160,100 136,100 94,700 83,800 71,200
85~89 191,700 178,100 135,400 122,900 101,200
90~94 112,900 128,300 113,600 114,100 92,400
95歳以上 30,300 47,200 54,000 68,000 58,200
636,300 627,600 487,900 467,500 396,400

女性の人数は

80代後半にピークをむかえるのは、総計と変わらずですね。

注目するべきは人数です。

70代後半から増え始め、同年代の男性と比較すると、約2~3倍の人数が介護を受けています。

特に重い介護状態について、その傾向が強く、95歳以上の要介護5の人数にいたっては、男性の11倍の人数となっています。

女性のほうが長寿である分、介護を受ける可能性が高いことがうかがえます。

要介護・要支援確率に関するデータ

どのくらいの人数が?というところは先ほど見てきましたので、今度は、どのくらいの確率で?というところを見ていきましょう。

先ほどと同じく最初に総計データを記載します。

その後、性別別に見てみましょう。

要介護・要支援確率に関するデータ(総計)

要支援1 要支援2
40~64歳 0.3% 0.0% 0.0%
65~69 2.0% 0.2% 0.3%
70~74 4.5% 0.5% 0.6%
75~79 10.4% 1.3% 1.5%
80~84 22.4% 2.9% 3.2%
85~89 40.3% 4.1% 5.0%
90~94 58.6% 3.4% 5.2%
95歳以上 72.8% 1.6% 3.1%
6.4% 0.6% 0.8%
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
40~64歳 0.1% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0%
65~69 0.4% 0.4% 0.3% 0.2% 0.2%
70~74 0.8% 0.9% 0.6% 0.5% 0.5%
75~79 2.0% 2.0% 1.4% 1.2% 1.0%
80~84 4.6% 4.2% 3.0% 2.6% 2.0%
85~89 8.2% 7.8% 5.9% 5.2% 4.1%
90~94 10.4% 11.7% 10.2% 9.9% 7.7%
95歳以上 8.7% 13.1% 14.5% 17.5% 14.4%
1.2% 1.2% 1.0% 0.9% 0.7%

介護を受ける合計の確率は

基本的には年齢とともに確率は上昇しています。

しかし、軽い症状の介護状態・支援状態が伸び悩むのに対し、要介護2以上の重い症状の要介護状態は年齢とともに増加していきます。

また、要支援・要介護を含めた介護を受ける確率を見てみますと、80代に入ると急激に伸び始め、90代前半には2人に1人が。

95歳以上は4人中3人が介護を受けている状態となっています。

要介護・要支援確率に関するデータ(男性)

要支援1 要支援2
40~64歳 0.4% 0.0% 0.0%
65~69 2.3% 0.2% 0.3%
70~74 4.6% 0.4% 0.5%
75~79 8.8% 0.8% 0.9%
80~84 16.8% 1.7% 1.7%
85~89 29.6% 2.9% 3.0%
90~94 43.8% 3.4% 4.1%
95歳以上 58.6% 2.5% 3.5%
4.0% 0.4% 0.4%
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
40~64歳 0.1% 0.1% 0.1% 0.0% 0.0%
65~69 0.4% 0.5% 0.4% 0.3% 0.2%
70~74 0.9% 1.0% 0.7% 0.6% 0.5%
75~79 1.7% 1.9% 1.4% 1.1% 0.9%
80~84 3.5% 3.6% 2.7% 2.1% 1.5%
85~89 6.3% 6.3% 4.8% 3.8% 2.5%
90~94 8.8% 9.6% 7.7% 6.3% 3.9%
95歳以上 9.8% 13.0% 12.4% 11.1% 6.4%
0.8% 0.9% 0.7% 0.5% 0.4%

介護を受ける男性の確率は

おおむね総計と似た動きのグラフになっています。

異なる点は、要介護5がそこまで大きく伸びないことですね。

また、支援・介護を受ける合計確率を見てますと、70代後半から総計よりも少なくなり、90代前半で4割ちょっと、95歳以上でも6割には届いていません。

このことから、女性よりも男性のほうが介護状態は軽めであり、介護が必要になるケースが少ないことがわかります。

要介護・要支援確率に関するデータ(女性)

要支援1 要支援2
40~64歳 0.3% 0.0% 0.0%
65~69 1.8% 0.2% 0.3%
70~74 4.5% 0.6% 0.8%
75~79 11.6% 1.8% 1.9%
80~84 26.2% 3.7% 4.1%
85~89 45.8% 4.6% 6.0%
90~94 63.5% 3.4% 5.6%
95歳以上 72.0% 1.4% 2.8%
8.4% 0.9% 1.1%
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
40~64歳 0.0% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0%
65~69 0.3% 0.4% 0.2% 0.2% 0.2%
70~74 0.8% 0.8% 0.5% 0.5% 0.4%
75~79 2.3% 2.0% 1.4% 1.2% 1.0%
80~84 5.4% 4.6% 3.2% 2.8% 2.4%
85~89 9.3% 8.6% 6.5% 5.9% 4.9%
90~94 11.0% 12.5% 11.0% 11.1% 9.0%
95歳以上 8.0% 12.4% 14.2% 17.9% 15.3%
1.6% 1.6% 1.2% 1.2% 1.0%

介護を受ける女性の確率は

男性と比較すると、重い介護状態になられる方が目立ちます。

要介護4と要介護5の伸び率が高く、年齢を経るにつれて重い介護状態になる可能性が高いことがわかります。

介護・支援を受ける全体の確率を見ても、70代後半以降は男性よりも女性のほうが介護を受ける確率が高いですね。

要介護・要支援が必要になる要因

では次に、どういった要因で介護や支援が必要になるのかを見てみましょう。

要因 割合
 脳血管疾患(脳卒中) 18.5%
 パーキンソン病 15.8%
 脊髄損傷 13.4%
 骨折・転倒 11.8%
 関節疾患 10.9%
 心疾患(心臓病) 7.6%
 糖尿病 4.5%
 視覚・聴覚障害 3.4%
 その他 2.8%
 呼吸器疾患 2.4%
 高齢による衰弱 2.3%
 悪性新生物(がん) 2.3%
 認知症 1.8%
 不詳 1.6%
 わからない 1.0%

介護・支援を受けることになった要因は

TOPは脳卒中です。

後遺症として手足の麻痺や、脳にダメージを受けてしまったことで寝たきりになってしまい、介護が必要になったものと想定されます。

パーキンソン病も脳の異常ですね。

どちらの病期も早期発見、早期治療が大切です。

脳ドックや血圧を測る、またちょっと調子が悪いなと思ったら神経内科に行ってみるなど、病期の予防に気をつけてみてください。

普段の食生活やちょっとした運動も大事ですから、見直すことができる点は見直していきましょう。

骨折や損傷により介護が必要になるケースも多いですので、日頃から運動をして骨を強くする習慣をつけておくと良いかもしれませんね。

要支援・要介護になった場合の1ヶ月の費用

1ヶ月の費用が上限金額の範囲内におさまっていれば、負担は1割で済みます。

1ヶ月あたりの上限金額

  • 要支援1:50,030円
  • 要支援2:104,730円
  • 要介護1:166,920円
  • 要介護2:196,160円
  • 要介護3:269,310円
  • 要介護4:308,060円
  • 要介護5:360,650円

では、実際にどのくらいの費用がかかっているのかを見てみましょう。

要支援1 要支援2
40~64歳 28,900 48,000
65~69 28,200 46,900
70~74 28,000 46,800
75~79 28,800 48,800
80~84 29,800 51,800
85~89 29,800 51,800
90~94 30,800 53,600
95歳以上 32,100 55,200
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
92,900 116,100 178,600 220,700 273,000
95,500 122,300 184,300 227,900 278,000
96,800 126,100 190,700 234,300 281,600
99,200 132,500 200,100 245,100 290,300
104,800 143,400 213,000 255,700 298,600
111,500 153,900 222,600 263,200 300,900
118,700 161,300 226,500 265,700 299,700
125,800 166,500 226,300 266,900 296,500

平均費用を見てみますと

上限金額を超えている区分は一つもありません。

とはいえ、あくまで平均値ですから、超えている方もいらっしゃるでしょう。

それでも多くの方は一割負担で済んでいるというのは嬉しい数値ですね。

また、介護費用は年齢とともに大きく増加するわけではないこともわかります。

ですが、先ほど見て頂いたとおり、年齢を重ねるごとに介護状態が重くなっていく傾向にあります。

そのため、やはり年齢とともに費用は増大していく、と考えておいた方が良いかもしれません。

年を重ねると、介護が必要になってくるのはさけられないことだと思います。

少しでも介護の負担を減らせるよう、先ほどお話した、食事・運動・病期の早期発見に気をつけて生活していきたいですね。

介護にかかる期間

最後に、介護にどのくらいの期間かかってしまうのかを見ていきたいと思います。

こちらはデータがありませんでしたので、

  • 生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成24年度

を転用させていただきます。

興味がある方は、以下の記事をご参照ください。

 介護にはどれくらいの年数がかかる?生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成24年度

重要なところだけ抜粋しますと、

  • 介護にかかる平均期間:4年9ヶ月
  • 半年未満の割合:6.7%
  • ~1年の割合:6.1%
  • ~2年の割合:14.1%
  • ~3年の割合:13.3%
  • ~4年の割合:12.5%
  • ~10年の割合:33.9%
  • 10年以上の割合:12.5%

もっとも多いのは4年~10年の間ですね。

先ほどの費用から、「95歳以上」「要介護5」の方を5年介護したとしますと、かかる費用は、

  • 介護費用:296,500円 x 10% x 12か月 x 5年 = 1,779,000円

180万円ほどかかる計算となります。

民間の介護保険に加入するほどの金額ではありませんが、セカンドライフに備え、200万円ほど余裕をもった貯蓄をしておくと安心かもしれませんね。

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