ネット生保で生命保険を申し込む前に知っておきたいこと

ネット

「ネット生保は保険料が安い」

ということで加入者が急増した時期がありました。

しかし、今はどこも苦戦している状況です。

そもそもネット生保とはなんでしょうか?

ネットで保険に申し込める生保会社=ネット生保ではない

まず最初に、誤解されがちなのですが、

ネットで保険に申し込める生命保険会社=ネット生保

ではありません。

いわゆるネット生保とは、

インターネットのみで保険販売を行う生命保険会社

なんですね。

有名どころですと、『ライフネット生命』、『アクサダイレクト』などがあります。

とはいえ現在は、専属の代理店を持っていないだけで、乗合代理店では扱っていることが多いです。

乗合代理店とは、複数の保険会社の商品を扱うことができる代理店です。

イメージとしては、CMで有名な『ほけんの窓口』などですね。

対して、

インターネットで申し込みもできるけれど、他からも申込みができる

という生命保険もあります。

ネットで販売している生命保険会社のほとんどがコチラですね。

メジャーなところとしては、『メットライフ生命』、『オリックス生命』などです。

ちなみに、保険を売るための経路のことをチャネルと呼びます。

チャネルで比較すると、

ネット生保

  • インターネット
  • 乗合代理店

ネット生保以外のネット販売生保会社

  • 対面営業
  • テレビCM
  • インターネット
  • 代理店
  • 乗合代理店

「ライフネット生命もテレビCMやってるよ?」

と思われるかもしれません。

が、テレビはあくまで広告であって、最終的には、ライフネット生命で検索してくださいね、で終わっています。

つまり、インターネットチャネルでの販売になるんですね。

対して、メットライフ生命の場合ですと、テレビCM後に電話番号が表示されます。

それは、保険契約受付用のテレオペさんがいるコールセンターを自前で用意しているからなんですね。

そのため、テレビで集客して、そのまま電話で販売することができるわけです。

このように、ネット生保と、ネットはチャネルの一つとして利用している生保とは違いがあることがわかります。

ネット生保は保険料が安いんじゃないの?

チャネルを絞るということは、それだけ人件費を削ることになります。

つまり、付加保険料が少なくなるんですね。

付加保険料については、

保険料の内訳って?知っておきたい5つの保険料をご参照ください。

そのため、普通に考えると、ネット生保のほうが、他の生保より保険料はおさえられるはずです。

ただ、ふたを開けると、ネット生保より、普通の生保のほうが保険料が安い、なんていうことはザラにあります。

ちょっと極端な例ですが、定期保険を例にあげます。

  • ライフネット生命の『かぞくへの保険』
  • メットライフ生命の『スーパー割引定期保険』

ともに保障内容は、

  • 保険期間、払込期間:10年
  • 保険金:1,000万円

とします。

この条件で、35歳男性の保険料を試算します。

かぞくへの保険

  • 保険料:1,631円

スーパー割引定期

  • 非喫煙優良体:1,330円
  • 非喫煙標準体:1,950円
  • 喫煙優良体:2,160円
  • 喫煙標準体:2,730円

『スーパー割引定期』はリスク細分型の保険となっており、
非喫煙優良体の方は、『かぞくへの保険』より保険料が安くなっています。

リスク細分型の保険とは

喫煙するしない、体が健康体かどうか、などによって、リスク(定期保険の場合、死亡リスク)を個別に算出し、それぞれ保険料を分けているタイプの保険です。

通常の保険より、リスクを細かく分けることによって、健康な方は割安の保険料で加入できるようにしているわけですね。

『スーパー割引定期』の場合ですと、喫煙標準体の方は他の保険商品よりも保険料が割高になるケースが多いため、他の保険に加入した方がお得と言えます。

ネット生保は、ネットからの申し込みが販売チャネルのメインです。

そのため、わかりやすく、シンプルな保障にしていることが多いです。

対面で説明することができないため、複雑な商品ですと、「よくわからないから、やめておこうか」となる可能性が高いわけですね。

このことによって、今回のような、リスクを細分化した保険(保障が少し複雑な保険)には保険料で負けてしまう、なんていうことが起こりうるわけです。

ネット生保の注意点

先ほども書きましたが、ネット生保は保障がシンプルで、わかりやすいモノが多いです。

それは、裏を返すと、万人受けはしますが、人によっては合わない可能性がある、ということです。

先ほどの例で言うと、『スーパー割引定期』の非喫煙優良体の方ですね。

こちらの方が、ネット生保で買うよりも、保険料は安くおさえられるわけです。

医療保険やがん保険などについても同様で、万人受けする保障はついていますが、人によっては余分な保障がついていたり、必要な保障がついてない、なんてこともあります。

保険は決して安い買い物ではありません。

先ほどの保険を例に出しますと、

  • かぞくへの保険:1,631円 x 12ヶ月 x 10年 = 195,720円
  • スーパー割引定期:1,330円 x 12ヶ月 x 10年 = 159,600円

と、15万円以上の買い物になります。

また、この2つの保険の差額は、

  • 195,720円-159,600円=36,120円

と、3万円以上変わってきてしまいます。

「面倒だし、安いって聞いてるネット生保でいいか」

と、適当に選んでしまうと、あとで後悔することになりかねません。

まとめ

今やネット生保だけでなく、多くの生命保険会社がネットで保険商品を販売しています。

そのため、ネット生保、という言葉そのものが意味がなくなってきています。

また、ネットで買えない商品でも、良いモノはたくさんあります。

保険を選ぶ際には、損得ももちろん重要なのですが、必要な保障をできるだけ安く買う、という視点も重要だと思います。

    コメントは受け付けていません。