がん保険は早期に払い済みしたほうがお得?

払い済み

がん保険だけではなく、全ての保険において、短期払いという制度があります。

保険期間より短い期間で保険料を払い込んでしまうことですね。

たとえば、終身保険ですと、保険期間は終身ですが、払込期間を終身にするのではなく、60歳に設定し、60歳までですべての保険料を払い込んでしまう、といった感じです。

では、短期払いのほうがお得なのでしょうか?

お得かどうかは払い込む年齢によって決まります

基本的には、

  • 月々の保険料:短期払い > 終身
  • 総払込保険料:短期払い < 終身

となります。

では、実際に例をあげてみてみましょう。

メットライフ生命の人気商品である『ガードエックス』について、

  • 30歳
  • 男性

という条件で、

  • 60歳払込完了
  • 終身払い

それぞれについて、保険料の推移を見てみます。

※先進医療特約については、更新しても保険料が上がらないものとして計算しています。

ガードエックス
  • 保険期間:終身
  • 払込期間:終身
  • がん診断一時金:100万円
  • 高度先進医療特約付加
  • 保険料:60歳払込完了:2,891円
  • 保険料:終身払い:1,873円

上記条件での総払込保険料の推移を示したものが、下の図になります。

60歳払済の、総払込保険料は青の棒グラフ。

終身払いの総払込保険料は赤の棒グラフで示しています。

60歳払済の総払込保険料は、

  • 1,075,452円

終身払いで、上記金額に達するのは、

  • 77歳:1,078,848円

2013年の厚生労働省の発表によると、日本人男性の平均寿命

  • 80.21歳

ですので、総払込保険料で考えると、短期払いのほうがお得と言えます。

80歳での終身払いの総払込保険料は、

  • 1,146,276円

ですので、差額は、

  • 70,824円

そこまで大きな差はないですね。

しかし、長生きをすればするだけ払い込む保険料は増えていきますので、それを考えると、やはり短期払いのほうがお得であると言えます。

とはいえ、考慮すべき点がほかにあります。

保険料払込免除特約の存在

がん保険の多くが、保険料払込免除特約をつけることが可能です。

保険料払込免除特約とは、がんになった場合など特定の要件を満たすと、それ以降の保険料を支払わなくて良い、という制度です。

先ほどご紹介した『ガードエックス』の場合、悪性新生物(上皮内新生物は除く)になった場合、以後の保険料を支払わなくて良い、という特約をつけることができます。

先ほどの例で話を進めますと、70歳でがん(悪性新生物)になったとしましょう。

  • 60歳払済の場合、すでに保険料を支払い終えているため、保険料払込免除特約は効果がありません。
  • 終身払いの場合、以後の保険料支払いがなくなりますので、70歳までに払い込んだ保険料:921,526円で、保険料の払い込みが終了します。

がんは、年齢が経るにつれて、かかるリスクが上がっていきます。

短期払いを選んだ場合、払い終えた後のほうが、がんにかかるリスクが高いという状況になってしまうんですね。

そのため、保険料払込免除特約をつけるのであれば、短期払いよりも終身払いのほうが有利であると言えます。

終身払いなら変化に柔軟に対応できる

収入があるうちに保険料を払い込んでしまいたい!という思いから短期払いを選ぶ方が多いようです。

しかし、先ほどお話したとおり短期払いのほうが保険料は割高になります。

解約しようかな…と思った場合、終身払いと比較すると損をする確率が高くなるわけですね。

解約なんてしない!ずっと保障を持ち続けたいんだ!と思われるかもしれません。ですが、本当にそこまでの保障が必要でしょうか?

70歳以上になりますと高額療養費制度が手厚くなります。

高額療養費制度とは?覚えておくべき公的医療制度

老後のがん保険の見直しポイントとオススメ保険

所得区分が一般の方でも一か月の医療費の自己負担額は、

  • 外来:12,000円
  • 外来+入院:44,400円

とかなり低くおさえられています。

現在、がん治療は通院での治療が主流です。外来の自己負担上限額が12,000円ですから、がん保険の保障は手厚すぎる気もしますね。

では、70歳まで終身払いを持ち続けた場合と短期払いでは、どのくらい金額が変わってくるのでしょう?

先ほどお話したガードエックスを例に挙げますと、

  • 60歳払済:2,891円 x 12ヶ月 x 30年 = 1,040,760円
  • 終身払い:1,873円 x 12ヶ月 x 40年 = 899,040円
  • 差額:141,720円

15万円近く浮く計算ですね。

また、70歳まで保険に加入し続ける必要もなく、がんに対する備えができたなら保険はいつでも解約することができます。

例えば、生活費にかかるお金とは別に、自由に使えるお金が1,000万円あれば、がんの医療費は怖くないですよね。

そして今後、ひょっとすると画期的な治療法が見つかり、がんは簡単に治る病気になるかもしれません。

そうなった場合も、短期払いより終身払いの方が負担額が少なくて済みます。

こういった変化に対し、柔軟に対応できるのが終身払いのメリットと言えます。

まとめ

家計状況や家族状況などによって変わってくるとは思いますが、個人的にはがん保険は終身払いをおすすめします。

例にあげたがん保険の総払込保険料を見て頂くとわかるとおり、決して安い買い物ではありません。

加入される際は、慎重に検討し、納得のいく保険に入っていただきたいな、と思います。

迷われた際はプロに相談しましょう。長期的な視点で、ご自身に最も合った保険を提案してくれますよ。

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