70代のがん保険の必要性

シニア

セカンドライフが始まって10年以上。

ここまでは、充実した時間を過ごし、特に大病もなく過ごしてこれた。

でも、日本人の2人に1人が、がんになると言われている時代。

これからのことを考えると、がん保険が気になるな・・・。

でも、本当に必要なのだろうか。保険料もバカにならない金額だし・・・。

いろいろとお悩みになる気持ちはわかります。

では、まずはデータから見てみましょう。

70代男性ががんにかかる可能性

国立がん研究センターの2011年データによると、70歳の方が、がんにかかる確率は、

男性

  • 10年以内:30%(3.3人に1人)
  • 一生涯:60%(1.7人に1人)

女性

  • 10年以内:13%(7.7人に1人)
  • 一生涯:36%(2.8人に1人)

となっています。

男性は10年以内にがんにかかる確率だけでも約3人に1人と、決して無視できない確率になっています。

女性でも、生涯のうちにがんにかかる確率は、こちらも約3人に1人です。

どれだけがんが身近な病気かがわかりますね。

では、実際どのくらいの人数ががんにかかるかといいますと、2014年12月の総務省発表のデータでは、70代男性の人口は、

  • 男性:644万人
  • 女性:771万人

これに、70~79歳の間にがんにかかる確率を乗算すると、

  • 男性:1,932,000人
  • 女性:1,002,300人

合計すると、293万人にも達します。

大阪市の人口が約260万人ですから、大阪市の人がみんながんになってしまってもまだ足りない、そんな人数なんですね。

がんにかかってしまうリスクは避けられないとして、なるべく早く見つけ、早く治療を開始するためにも、定期的に健康診断を行っていきたいところです。

自治体が提供しているサービスなどをうまく利用して、負担のない程度に人間ドックなども受けていきたいですね。

がんにかかった場合の平均費用と日数

では、がんにかかった場合、どのくらいの日数と費用がかかってしまうのでしょう?

平均日数と、保険適用外の費用については、他の年代と変わりません。

詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

 20代のがん保険の必要性

 

変わってくるのは、健康保険が適用される費用の自己負担額です。

高額療養費制度を利用すると、70歳以上の方は、自己負担額を大幅に減らすことができます。

たとえば、1か月で100万円の医療費がかかってしまった場合の自己負担額を比較しますと、

  • 現役世代:87,430円 = 80,100 + (100万円 - 267,000円) x 1%
  • 70歳以上:44,400円

と、2倍近い差が出ます。

また、がんにかかった場合、通院での治療がメインとなることも多いのですが、70歳以上の方の場合、外来のみの上限金額は、

  • 12,000円

となっており、それを超えたお金は返ってきます。

このように、70歳以上の方の国の保障は非常に手厚くなっており、先進医療を利用しない限り、そこまで大きな家計負担にはならないようになっています。

とはいえ、がんにかかると治療が長期にわたることが多いですし、通院でもタクシーなどを使うと、保険適用外ですので、交通費はバカになりません。

では、70代の方にがん保険は必要なのでしょうか?

がん保険の保険料

必要かどうか判断する材料のひとつとして、保険料がどのくらいなのかを見てみましょう。

安くてお手頃な保障が手に入れられるアメリカンホーム医療・損害保険株式会社の『みんなのほすピタる 使い方いろいろ ガン一時金タイプ』と、
充実した保障で人気のメットライフ生命の『ガードエックス』を用いて保険料を試算します。

年齢は、70歳で計算しています。

みんなのほすピタる

  • 保険期間:終身
  • 払込期間:終身
  • がん診断一時金:100万円
  • 高度先進医療特約付加
  • 保険料:男性:3,817円
  • 保険料:女性:3,312円

ガードエックス

  • 保険期間:終身
  • 払込期間:終身
  • がん診断一時金:100万円
  • 高度先進医療特約付加
  • 保険料:男性:7,855円
  • 保険料:女性:6,579円

2つの商品で倍近い保険料の差が出ているのですが、その要因は、

  • 『ガードエックス』は、ホルモン療法でもお金が支払われる
  • 『ガードエックス』は、がんの治療を受けた場合、1年ごとに一時金が。計5回まで支払われる
    『みんなのほすピタる』は、がんと診断された際に一時金が。その後は2年以上経過後にがんと診断されないと次の一時金は支払われない。
  • 先進医療の限度額が『ガードエックス』は2,000万円、『みんなのほすピタる』は1,000万円

という違いがあります。

この保険料を85歳まで払い込んだとすると、

男性

  • カチッと終身がん:3,817円 x 12ヶ月 x 15年 =69万円
  • ガードエックス:7,855円 x 12ヶ月 x 15年 =141万円

女性

  • カチッと終身がん:3,312円 x 12ヶ月 x 15年 =60万円
  • ガードエックス:6,579円 x 12ヶ月 x 15年 =118万円

大きな買い物になってしまうのですが、

  • 『みんなのほすピタる』なら、がんにかかってしまった場合
  • 『ガードエックス』なら、がんの治療に1年以上かかった場合

元は取れる計算になります。

しかし、ご夫婦で加入すると、7,000円~14,000円程度のお金が毎月とんでいくわけですから、決して安い金額ではありません。

 

また、先に記載したとおり、70歳以上の方は、1ヶ月にかかる医療費はぐっと少なくおさえることができます。

がん保険そのものが、年齢不問でつくられたものですから、70歳以上の方にとっては、手厚すぎる保障といえるかもしれません。

現在は、貯蓄を取り崩しながら生活されていると思われますので、保険料の支払合計額がすでに手元にあることを考えると、がん保険は必要ないように思えます。

 がん保険の必要性

こうして見てきますと、がん保険は必要ないように思えます。

もし、必要があるとすれば、先進医療を使いたい場合、でしょうか。

メジャーなところですと、重粒子線療法は、いまだに保険認定されていないため、300万円近い金額がかかってしまいます。

今後も、先進医療認定される優れた技術が生まれないとも限りません。

「先進医療を使いたいけれど、お金がないから使えない・・・」

というリスクを防ぐために、がん保険に入っておく、というのは一つの選択肢だと思います。

その際は、保険料をできるだけおさえるために、不要な特約をはずし、保険金を下げておくことをオススメします。

がんに対する不安なく、楽しいセカンドライフを過ごすために、がん保険について一度考えておくのも良いと思いますよ。

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